友達の物を隠してしまう子の心の中は?愛情不足?過干渉?

   

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36f78ce8113c86c812675e74c20d2368_s友達の靴や文房具などの持ち物を隠してしまう子供がいます。そんな行動はどのような心の中の感情から起こるのでしょうか?家庭内の愛情不足からなのか、もしくは逆の過干渉の場合もあるのか?この記事では、友達の持ち物を隠してしまう子の心理について、考えうる可能性を探っています。

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友達の持ち物を隠してしまう心理

学校などの集団生活の中では、まれに物が頻繁になくなるという事が発生します。それはある時は特定の子の持ち物だけがいつも無くなり、後日発見される。
または、不特定多数の子の物が無くなり、それもまた後日発見されたり・・・。

 

このような話をお子さんを持つご家庭の方は一度や二度聞いたことがありませんか?
私の子供が通う小学校でもありました。

 

様々な個性、家庭環境の子供達がいっしょに集団生活をおくっていますので、学校という場ではいろんな事が発生しますよね。物が無くなるというのは、誰かが隠してしまうか、取ってしまっているということです。

 

その場合、放火犯と同じで全ての出来事の犯人は一人とは限らないという事も多々あります。

 

始めのうちは、物を隠したり、取ってしまう癖を持っている特定の子供だけが犯人なのでしょうが、その問題が明るみに出た途端に、物が無くなるという現象が減るどころか、逆に様々なところで頻繁に発生したりするのです。

 

これは、物が無くなった時の先生の対応や学校の対応、親の対応、周囲の対応を見ている他の子が、事件に便乗して愉快犯的にしてしまっている事が多いものです。

 

愉快犯的に物がなくなる事件に便乗してしまった子は、初めは出来心からしてしまっていても、自分の犯行が見つからなければ味をしめてしまい、その後は物を隠す常連の確信犯へとなっていく事があります。

 

一番初めに物を隠しだした子の心のケアはもちろん大切ですが、それと同じ危機感を持って、愉快犯的に事件に便乗して物を隠してしまった子たちのケアも必要ではないでしょうか。

 

【どうして友達の物や、学校の物を隠すの?】

では、なぜ友達の物や学校の物などをこっそり隠してしまう子がいるのでしょう?
子どもとはいえ、人の心理の核心にせまる事はとても難しい事ですが、おおまかに下記のように2種類の場合があげられます。

 

・決まった友達や特定の子の物だけを隠してしまう場合の心理

・不特定多数の子の物や、共同備品などを隠してしまう場合

 

それではこの二つについて、それぞれの場合の物を隠してしまう心の中を考えてみます。

決まった友達や特定の子の物だけを隠してしまう場合

仲の良い友達や、決まった子の物だけをいつも隠してしまう場合には、綺麗な言葉で表現するならば相手に対して常に『羨ましい』という感情が存在します。『相手のようになりたいのになれない』『相手のほうが自分よりも常に満たされている』と、感じているようです。悪い言葉で言えば『妬み』と言えるでしょう。

 

どんな子供でもあらゆる才能を兼ね備えている訳ではありません。もちろん才色兼備という言葉もありますから、勉強は出来るし運動能力も素晴らしく、芸術的な才能にも恵まれていたり、外見も遺伝子的に恵まれているという子も存在する事は事実です。(あ~羨ましいですね…(*_*;)

 

ですが、そんな子がいてもほとんどの子供は「あの子はいいな~すごいな~」くらいで終わります。それは、ある意味本当には羨ましくないのでしょうね。勉強が好きでなければ勉強の出来る子を羨ましくねたむことはありませんし、運動や外見にも興味がないのに、スポーツ万能の子や容姿端麗な子を羨ましいとねたむ事などありません。

 

本当に『羨ましい』と妬む場合というのは、本人にとってみれば友達の持っている才能や外見や持ち物が本当に欲しいと思っているという事になります。
そう考えてみると、特定の友達の物を隠してしまう子というのは、目標とする理想の自分が常に上にあり、そこになかなかたどり着けず、またたどり着く方法が分からず、またはたどり着けない事が受け入れられず、たどり着く以外で自分を満たす事が見つけられないという心理状態なのではないでしょうか…?

 

そのように考えてみると、友達の物を隠してしまう子というのは、隠された子以上にものすごく可哀そうなのだと感じます。何故ならば、自分が常に劣っていると感じているという事になりますし、既に今のありのままの自分に価値があるのだと思えていないのですから。。。

 

この場合、外見的には家庭内に問題があるように見えなくても、親との精神的な繋がりが薄い事があるようです。ごくごく普通の家庭であっても、日常の生活や会話の中から自分を肯定的に認めてもらえる事が少なかったり、物理的にも相手にされないでいたりする場合もあります。愛情不足というパターンもあれば、逆に親が干渉しすぎていて、子供に親の劣等感を解消するための理想像を押し付けている場合もあるでしょう。

 

子どもは本当に素直です。
『親が望むように自分はならなくてはならない』と、無意識に自分をおいつめていたりします。親や周囲が過度な期待や圧力を子供に与えていないか?といった点も考える必要がありそうです。

不特定多数の子の物や、共同備品などを隠してしまう場合

いつも決まった友達の物などではなく、不特定多数の子の物や学校の備品などを隠す子の場合には、物が無くなった事による周囲の反応を見るのが楽しいという愉快犯的な心理状態の場合もあれば、無くなった物をみんなが探している中で、自分がその物を見つけてあげて周りから認められたい、感謝されたい、注目されたいという気持ちがあるようです。

 

周囲の反応を見るのが楽しいという愉快犯的な心理であったとしても、物が無くなった事によって学校や先生、親が自分に目を向けてくれる、ということが嬉しいという場合もありますし、自分のカラカラに乾いた心を誰かが困っている姿を見て『相手よりは自分はましだ』という歪んだ形で満たそうとしていると想像できます。。。

 

どちらにせよ、認められたい、注目されたい、話(心の声)を聞いてほしい、心が満たされない、という哀しい叫びの表れである可能性が高いように思います。

 

ほんとうは心が温まるようなプラスの言葉や感情で、心を満たしてあげるべきのところを、日常の生活で手に入れる事が出来ずに、『何か(誰か)よりは自分はましなんだ』という心の栄養にはならない、その場限りの感情で満たそうとしているようです。

 

人の物を隠してしまう子に何ができるでしょうか?私はこの問題を考えた時に、ある談話を思い出しました。それは、誰もが持っているとっても素晴らしい才能の話です。親であれ、先生であれ、物を隠してしまった本人であれ持っている才能です。この才能は使わなくてはもったいない、いえ、子供の為にこそ使わなければならない才能だと思います。

 

それは、人を羨むのではなく、褒めてあげる才能です。誰もが持っていてすぐに発揮できる才能。褒めてくれると人は嬉しくてもっと褒めてもらおうと頑張ります。さらには褒めてくれた人が好きになります。自然と、褒める人の周りには人が集まります。自分も相手も周囲もみんなが幸せになれる才能だと感じます。もしも何か問題にぶつかっているなら下記の斎藤一人さんの音声談話を聞いて是非実践してみてはいかがでしょう!!

まとめ

自分の子供が物を隠さなくても、子供の友人や同級生が犯人であった場合に、周りは色々と勝手な憶測をするものです。我が子は大丈夫、普通だと思っていても、子供の本当の心の中を知らない親は多いのではないでしょうか?
友達の物を隠してしまう子というのは、何か問題を抱えている特別な悪い子なのではなく、生まれて今迄の成長過程で、自然と満たされてあげられるべきの心の栄養を与えてもらえなかった可哀そうな子である可能性があります。そのことを踏まえて周りの大人や友人は対応してあげてはいかがでしょうか。。。

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