うつ病はイライラと攻撃的になる?対処法と避難方法

   

002989『うつ病』かもしれないという人がやたらとイライラしていたり、他者に対して攻撃的である場合があります。そのイライラはうつ病なのか?イライラの対処法や身近な人の避難方法、イライラが大切な砦であるということをご紹介します。

スポンサードリンク

うつ病はイライラと攻撃的にもなる?

常にイライラとしている人が身近にいるほど辛いものはありません。ましてやそれが簡単には距離を置けない、身内であったり会社の上司や同僚であったりすれば尚更のことです。

 

そんなイライラとして攻撃的な相手にどう接すればよいのか?
または、自分のイライラの状態をどう改善していけばいいのか?を探っていきます。

 

イライラしやすい人、性格的に元々攻撃的な人もいるでしょうが、明らかに以前とは様子が違うといった場合には、何らかの精神的な疾患が存在する場合があります。

 

以前までとは変わってしまい、イライラし続けている本人が最もその事に気づいているはずですので、医師の診断を受けている場合もあるでしょうし、受けていなくても自分は『うつ病』かもしれないと思っているかもしれません。

 

ですが、一般的に言われる『うつ病』の症状には、攻撃的な要素よりも、どちらかと言えば攻撃する力も無く、無気力無関心、起き上がる力も出ない、自分への自信を無くしてふさぎ込んでしまうといった症状が大半です。

 

実は、『イライラする』場合には2種類のイライラが存在し、どちらのタイプのイライラなのか?を診ることで、うつ病なのか?もしくは鬱ではあっても別の対応が必要なのか?が分かります。

 

■■2種類のイライラのタイプ■■

■自分へのイライラ
・意味もなく常に不安で焦燥感がつのり、落ち着けなくてイライラする。(自分の内に向かってイライラしている)

上記のように、イライラとする対象が自分の内側に向かっている場合はうつ病の方に多い症状で、心が疲労しパワーが無くなり余裕がないために症状が出ています。

 

■他者へのイライラ
物事が思い通りにならず、他者に対してむしゃくしゃとし、相手に対して腹が立ってイライラする。(自分の外に向かってイライラしている)

一方、イライラとする対象が常に他者に向かっている場合は、攻撃をするだけのパワーが有り余っている状態です。一般的なうつ病の治療に必要と言われる『休息』を提供してしまうと、かえってパワーが体内に充満してしまい、会社や学校を長く休んで精神の安定をうながそうとしたにも関わらず、家族などに当たり散らして一向にイライラとした攻撃性がおさまらないという悪循環に陥ってしまいます。

次に、それぞれのイライラのタイプによっての接し方をご紹介します。

うつ病イライラの対処法

■自分へのイライラ
・意味もなく常に不安で焦燥感がつのり、落ち着けなくてイライラする。(自分の内に向かってイライラしている)

 

このような方は、心が疲労してしまっていますので、何よりも心の休息が大切です。思う存分心の充電が出来るまで、のんびりと出来る環境を用意して、うつ病の治療に専念させてあげる事が大切です。

 

仕事や心配事などのストレスから物理的にも、精神的にも離れることが大切です。心のエネルギーが高まるまで時間が必要ですが、投薬治療と共に休息をとることが大変有効です。周囲には、相手が焦ることなく安心できるような配慮が必要となります。

 

■他者へのイライラ
物事が思い通りにならず、他者に対してむしゃくしゃとし、相手に対して腹が立ってイライラする。(自分の外に向かってイライラしている)

 

上記のタイプで、攻撃するという負のパワーが有り余っている場合は、休息や薬物治療をメインにしたうつ病の対策ではなく、うつではあってもエネルギーが有り余っていますので、そのエネルギーを外に発散できる環境を用意、または自らその状態を作るという事が必要となります。

 

具体的には、ランニングやウォーキング、スポーツなどの運動をしてエネルギーを発散させたり、カラオケなどで大きな声を出したり、やりがいや達成感を得ることの出来る仕事や趣味などに没頭させ、エネルギーを発散させてあげることでイライラとした症状が軽減できます。

スポンサードリンク

 

攻撃的なイライラを持つ方は、何も予定が入っていない休日ほどイライラとし、逆に計画がつまっていて何らかの目的をもって行動しなければならない休日ほど意外にも安定していたりします。

 

意外かもしれませんが、うつと言ってもその症状は様々です。うつ病だからと、あれこれと周りが全ての段取りや家事などの仕事をこなしてあげてしまうと、かえって自分のやるべき事がなくなり、エネルギーが充満してしまって、周囲への攻撃やイライラといった負の方向にむかってしまいがちです。

 

このようなタイプのイライラを持つ方は、鬱であっても心のエネルギーがあることを本人も周囲も理解して、充満してあふれ出たエネルギーを負の感情に使わずにすむよう、体を動かしたりして制御し、そのエネルギーを前向きなことに使うよう心掛けてみましょう。

 

周囲の人はイライラの攻撃に対して、真に受け「自分のせい」と思うことなく、「精神の疾患からくる症状の一つで常に虫の居所が悪いのだ」と受け止めましょう。

 

イライラしている本人は表面上はあなたを攻撃しているかもしれませんが、その内面は自分の弱さや、うまくいかない事を嘆いて失望しているものの、自尊心や精神を守るために、相手への攻撃という形でかろうじて完全なうつ病に陥らんとしている、もしくはうつ病から回復しようとしていると考えられます。

うつ病のイライラは最初と最後の砦

うつ病のイライラや攻撃的感情というのは、ある意味最初と最後の砦であると考えられます。

 

完全なる『うつ病』に陥ってしまうと、怒りという感情すら持てないほどの無気力感、無力感、消えてしまいたいという自己否定感に包まれてしまします。

 

うつ病が進行すると、精神や心の感情というのは「楽」→「喜」→「哀」→「怒」の順番で失われていきます。

 

ですので、うつ病を発症すると、まず楽しいという感情を持てなくなり、喜びや哀しみの感情も無くなり、最後に怒りの感情だけ残され、それすら持てなくなった時に、完全に重症なうつ病となり、最悪の場合となることも。この場合は、イライラや怒りといった攻撃的な感情が残されていることが最後の砦となります。

 

その逆、つまり、重症の無気力、無関心、自己否定感にどっぷりとつかってしまっていた『うつ病』の経過途中、回復過程において、怒りの感情を出せるようになるというのは、ある意味症状が完全の方向に向かっていると考えられるかもしれません。そういった意味で最初の砦であるとも言えます。

 

怒りの感情でもあるイライラの時期を得て、次に哀しいと感じる事が出来たり、喜びや楽しいと思えるようになるのではないでしょうか。ここまで来ると正常な精神の状態と言えますね。

 

怒りはある意味原始的な感情なのでしょう。赤ちゃんも初めは不安や怯えなどから大泣きして生まれてきます。いきなり笑って生まれてくることはありません。怒りの感情は負のエネルギーと捉えられやすいですが、実はこれがなければ喜びや楽しみを感じる事がないのです。

 

そのような視点でイライラとしているうつ病の方を見る事ができれば、周囲のストレスもほんの少し和らぐのではないでしょうか。

 

どうしても、我慢できないほどに攻撃してくる場合は、上に紹介した対処法を取り入れてみたり、思い切って暫く相手と距離をとれるようにしましょう。

 

うつ病の方だけでなく、周囲やあなた自身の精神を最優先に守ってあげてください。自分を守る事はけっして悪い事ではありません。結果として距離を置くことにより、お互いに冷静になれる時間が持てるかもしれません。

 

うつ病は本人も家族も長い戦いになることが多く、その間、看病している家族や近くにいる人間も、いざという場合の避難場所を作っておくことが大切です。夫婦であれば実家や親せきの家に避難するもよし、ほんの数日であればホテルや友人宅でもよいでしょう。

 

職場であれば、駆け込み寺的な相談部署があればよいですが、ない場合は事情を話せる先輩や上司などを通じて、一時避難できる方法を一緒に考えてもらいましょう。

 

まとめ

うつ病のイライラする症状は、そのタイプにより対処法が違うことが分かりました。身近にイライラとしている人がいれば、そのタイプを見分けて、相手の負担とともに、自分の負担も軽減できるように適切な対処をとるようにしましょう。うつ病は必ず治る病です。長期戦になることもありますので、お互いに我慢し続けるのではなく、場合によっては距離を置くことも視野に入れておきましょうね。

スポンサードリンク

 - 家庭の医学, 悩み