備前焼まつり2016の概要と駐車場や特設会場、備前焼の特徴まとめ
来場者数が10万人以上と、国内のみならず、海外にもファンがいる備前焼のお祭りが秋に開催されます。当日は普段の2割引きで備前が手に入るため、多くの来場者が殺到します。高価なイメージの備前ですが、様々な小物もありますし、1000年以上作風が変わらない備前の良さを味わいに行ってみて下さい。備前まつりの日程やアクセス、駐車場の情報に豆知識などをご紹介しています。
備前焼まつり2016の概要
■開催日:毎年10月第三日曜日と前日の土曜日に開催されます。
2016年10月15日(土)9:00~17:30 16日(日)9:00~16:30
■開催場所
備前市伊部地区(備前焼伝統産業会館・JR赤穂線伊部駅周辺)
■アクセス
【電車】岡山駅からJR赤穂線で約35分 伊部駅下車すぐ
【バス】岡山駅から宇野バス「伊部・片上」行で約55分 伊部駅下車 徒歩1分
【車】山陽自動車道 備前ICより約15分 和気ICより約10分
■駐車場
約2000台分
■無料シャトルバス
岡山セラミックスセンター北側広場の西片上特設駐車場から備前中学校間にて、
閑谷学校行き 30分~40分間隔 (※12:00~13:00は運休)予定
伊部小学校発着(10:30~15:00)予定
閑谷学校 発着(10:00~16:00)予定
■伊部駅周辺会場のマップ
参照元:備前焼陶友会 http://touyuukai.jp/buy.html#cont02
■特設会場の配置図
参照元:備前焼陶友会 http://touyuukai.jp/buy.html#cont02
備前焼まつり 駐車場のまとめ
備前焼まつりでは、会場周辺に2000台分の駐車場を用意しています。しかし、それよりも来場者が例年非常に多く、充分な用意とはいえません。
周辺の駐車場で大きいところでは、備前中学校グラウンドと備前市運動公園ですが、皆さん同じ考えで来られますので、時間には余裕をもって、駐車場に入るための渋滞はあって当たり前の準備で行きましょう。
渋滞に巻き込まれたくない、という方は、伊部駅から離れた他の駅に駐車して、電車で向かうという、パーク&ライドをお勧めします。会場は駅前すぐですので、電車でのアクセスの方がストレスが少ないかもしれません。
荷物は沢山買いすぎると重いので、小型のキャリーやリュック&スニーカーなど、万全の支度をぬかりなくね!
備前焼の特徴
備前焼は日本の六古窯と呼ばれる瀬戸・常滑・丹波・越前・信楽・備前の中でももっとも古くからある窯です。
1000年もの間窯の火が消えたことがなく、登り窯で釉薬を使わずに高温焼成します。
釉薬は使いませんので、備前焼の模様は全て窯の中での、松の木の灰による自然が作り出した偶然のものなのです。ですから、まったく同じものを作ろうとして作れるものではないのです。
備前焼の特徴といえば、あの独特の色合いを思い浮かべるのではないでしょうか?鉄分を含んだこの土地の陶土が窯で焼かれることにより一見、濃い茶色に変化します。
ですが、備前焼のもっとも美しい色とされるのは、紫蘇色なんです。あの赤シソの色です。奇麗な紫蘇色を出すことは本当に難しく、土が悪くては絶対に出すことができません。土だけではなく、焚く時間や温度、湿度や還元する時の空気の量などの、すべての条件がうまくかみ合って初めて、あの赤しその美しい紫蘇色が出す事ができます。
さらに備前焼の陶土は激減してしまい、あと100年備前焼を今のまま作ることは難しいと言う人もいるようです。特徴でもある、本来の紫蘇色が出る土が採土出来なくなっていますので、陶土そのものが貴重となり大変高価になっています。
陶土の希少価値が高まり大変高価ではありますが、8年もの時間寝かせた陶土を使い、1000年の歴史にも絶える事なかった窯で焼成され、自然による偶然の模様を「侘び」「寂び」を感じることができる私たち日本人は愛して止まないのでしょうね。
また、備前焼は中に入れた水が腐りにくく、花器として使えば花が長持ちしたり、釉薬を使用しないために表面に気泡が入りザラザラとした触感がビールを旨くするなど、機能的に優れているうえ、年月を経て使用するほど艶がが出てくる風合いの変化も楽しめる焼き物です。
そんな背景もあり、海外のファンも多く、備前焼独特の風合いを求めて世界からも注目があつまっています。
備前焼まつりに出向かれましたら、この独特な紫蘇色を気に止めて作品を見てみると、また違った見え方がしてくるかもしれません。あなたの暮らしに一つ備前を取り入れてみてはいかがでしょう。
まとめ
備前焼まつりは、毎年10月第三日曜日と前日の土曜日に開催されます。年々鉄を含んだ良質の陶土が激減し、希少価値の高まっている備前焼ですので、割高感はいなめませんが、年に一度のおまつりで素敵な備前焼に出会ってくださいね。