まっくろくろすけ見た経験を語る:薄れていく記憶を書き留める

   

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まっくろくろすけ『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』に出てくる『まっくろくろすけ』『ススワタリ』について、ふと自分の遠い記憶の中でそっくりな映像が思い出されました。この記事では、忙しい日常に押し流されて薄れていく、まっくろくろすけを見た記憶を、この場をかりて記録しておきたいと思います。

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まっくろくろすけを見た。夢ではなく実在する

『まっくろくろすけ』はジブリの作品である『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』の中に登場する、黒くてフワフワとしてゾワゾワ~っと動くキャラクタ―ですね。

 

劇中ではススワタリとも言われていて、「誰も住んでいない家にいて、何も悪さはしない」と、トトロに出てくるかんたのおばあちゃんが言っています。

 

子どもたちにも人気のキャラクターで、ジブリの様々なキャラクターグッツにも描かれています。

 

私がこの『まっくろくろすけ』を映画で見たのはもう数十年も前の話ですが、その時にはハッせず、ただ単に面白い、可愛いキャラクターだと思っていました。

 

ところが、あるきっかけで自分の幼少期を思い返す機会があり、そのころに経験した不思議な体験を沢山思い出しました。
そのなかに、まぎれもない、まっくろくろすけとしか言えない現象に遭遇していたことをはっきりと思い出したのです。

 

もう30年ぐらい、いえもっと前(*_*;かな。私が小学1年か2年生だったころの体験です。確か昭和55年前後ごろかな(1980年頃)
当時、私は兵庫県の西宮市にある父の会社の社宅に住んでいたのですが、その社宅というのが、昭和初期に建てられた木造2階建ての一軒家で、その当時でも築年数は50年以上たっていたように思います。

 

窓ガラスはすべて現在のアルミサッシではなく、木枠のサッシで、鍵もねじ込み式のものでした。多くの戸建ての社宅が連なり、社宅の家どうしは庭の板塀で仕切られていて、何故か?隣の家の庭にも行き来できるように板塀にはドアが付いていました。子供の頃はそのドアを勝手に開け閉めして、隣の家の庭に勝手に入り、「○○ちゃんあ~そ~ぼ~!」と庭先の縁側から友達を誘っていたのを思い出します。

 

今から思えばとても宝物のような時代、環境だったと思います。お友達の家は猫を沢山買っていて、家じゅうにノミが沢山飛び跳ねていて、遊びに行くとピョンピョン飛び跳ねるノミを指で潰して遊んでいた事を思い出します。今じゃ考えられないですね。でもそれが普通。大人もそんなことを気にしない時代と環境だったと思います。

 

夕方になると、お豆腐屋さんがチリンチリンとベルを鳴らしながら、改造した自転車で社宅の敷地内を豆腐売りに来ていました。時にはポン菓子売りの車もやってきて、子供ながらにワクワクしながら、その『ボン』!と爆発してポン菓子が出来あがる音を聞いていました。

 

そんな環境の古い住宅地にある、古い社宅の一軒家の中で、私はまぎれもなく『まっくろくろすけ』に出会っていました。

 

その社宅に引っ越してきてまだ間もないある日、歩いて5分の小学校から帰って来て、6畳間の居間のこたつの中で宿題をしていました。当時私は鍵っ子で、母親は近所にパートに出ていて、母親が帰ってくる4時半くらいまでは一人だったのです。

 

ちょっと口寂しくなり、6畳間の居間から廊下を挟んで向かいにある台所にお菓子を探しに行きました。入り口の引き戸をガラッと開けると、台所の壁一面に、黒いて丸いぶったいがうじゃうやといるのです。とっさにゴキブリの大群かと思いました。でも、ゴキブリなんかではなく、ふわふわと浮いているようなものだったのです。

 

あまりのショックに、慌てて台所の引き戸を占めて、居間に飛んで帰りました。ひたすら母が帰るのを待ち、母が帰るとすぐに、その話をして、一緒に台所を恐る恐る見に行ったのですが、引き戸を勢いよく開けると台所のどこにも、その黒い物体はいないのです。

 

母は「古い家だからシロアリでも出たんかな~」なんて言っていましたが、そんな小さなものではありませんし、一か所にいたのではなく、部屋の壁面をおおうように浮いていたんですよね。

 まっくろくろすけのその後

その日からは暫く、一人で家に入るのが怖くって、小学校から帰ると玄関の前で母が帰るのを待っていたり、隣の友達の家で待たせてもらったりしていました。

 

中学生だった姉に何度かその話をしたのですが、姉は見たことがないと言って、「寝ぼけて夢でもみたんじゃない?」と笑われました。

 

ですが、あまりにも鮮明な記憶は夢なんかではなく、当時の私は、「自分にしか見えない世界があるんだ」と受け取っていました。ただ、本能的に悪い気配は感じていなかったと記憶しています。

その後しばらくは台所に行くたびにあちこちを目で見まわしていましたが、その後一度も目にしたことがありません。もしかすると、一斉にお引越ししてしまったのかもしれませんね。

まっくろくろすけの正体がなんなのか、おばけだったのか今となっては知る由もありません。ただトトロに出てくるススワタリなんだとしたら、ピッタリだと感じています。その後2年ほどでその家をまた引っ越してしまい、その後10年ぐらいすると社宅は一斉に取りこわされて、その一帯は大きなマンションが建てられてしまいました。

 

まとめ

私が小さいころに見たものが何だったのか。ジブリのまっくろくろすけが、架空のものだとされていますが、なぜあのようなキャラクターが生まれたのか?謎が多く残っています。宮崎駿さんももしかしたら、似たような体験をされたことがあるのかもしれませんね。きっと私以外にも多くの人が子供の頃には不思議な体験をしているのではないでしょうか。大半は年月とともに記憶が薄れ、忘れさられているのかもしれません。時間とともに薄れていく記憶を、この場をかりて記録できる事に感謝します。おつきあいいただいて、ありがとうございました(^^♪

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