節分っていつ?由来と豆まきはいつから?の謎について
もうすぐ節分。でもあれ?節分っていつだったっけ?そもそも、節分って何?どんな由来があるんだろう、豆まきをみんなするけれど、どんな由来があるのか、いつから儀式が行われるようになったのか?についてご紹介します!
節分っていつのこと?
節分はいつなのでしょうか?
節分は実は年に四回存在するのですが、現在一般に知られている節分といえば、2月の節分ですよね。
ではその2月の節分はというと、立春の日の前日なのです。
立春というのは、○月〇日と毎年固定のものではなく、太陽の角度が315度になる日なんです。
ですので、厳密には毎年微妙に日程が変わるので、節分は立春の前日であると覚えておきましょう。
大体は2月3日ごろになりますが、年によっては2月2日である年もありますし、遠い未来には2月4日にもなります。
ちなみに、2017年は2月4日が立春なので、2月3日が節分となります。
節分の由来
節分とは、もともと季節の節目におこなわれるイベントの事ではなく、季節の節目の事なんです。
節分は春夏秋冬の年4回あり、その中の冬の節分の日が、「豆まき」のイベントを行う日なのです。
★春夏秋冬の節分の日
【春】
春の節分…新暦5月4日頃
【夏】
夏の節分…新暦8月6日頃
【秋】
秋の節分…新暦11月6日頃
【冬】
冬の節分…新暦2月3日頃
上記のように、節分とは春夏秋冬の季節の節目なんですね。
では、現在なぜ冬の豆まきをする節分だけが残っているのでしょうか?
その謎は、現在では馴染みが薄いですが、二十四節気(立春とか立夏とか)を基準に1年をとらえる「節切り」では、立春が正月に当たります。
冬の節分はその正月である立春の前日なので、大晦日にあたるのです。そのため、冬の節分は他の季節の節分よりも特別な存在なんですね。だから豆まきをする冬の節分だけ、現在も特別に残っているのですね。
★なぜ冬の節分にまめまきをするのか?
冬の節分がなぜ他の節分と比べ、大切に受け継がれているのか?についてはご理解いただけたかもしれません。
ですが、なぜその冬の節分(節切りでいう大晦日)に豆をまくのでしょうね?
それは、十二支と方角、時刻や季節などを陰陽五行でみた場合には、冬の節分から立春の間が『丑寅の鬼門』となってしまい、邪気や災難などの鬼が現れると考えられたからなのです。そのため、豆をまいて鬼を追い払う儀式を行うようになったのです。
節分の豆まきはいつから行われたの?
上記のように、冬の節分は特別な節分で、豆まきは厄払いの意味が込められているとお伝えしましたが、では豆まきはいったい何時ごろから行われるようになったのでしょうか?
実は、現在行われている豆まきの由来となったのは、中国の
「追儺」(鬼やらひ)という大晦日の行事と言われています。この「追儺」が日本では706年の奈良時代、文武天皇の頃に行われて、平安時代には「追儺式」という宮中の儀式として、大晦日(旧暦の冬の節分)に行われるようになりました。
ただ、平安時代の「追儺式」で豆まきを行ったのかどうかについては、文献により、あった、なかったの両方があるために、明確ではありません。
ですが、1394年から1427年の室町時代の応永年間には、豆まきが確かに行われていたようです。
そして一般庶民が旧暦の大晦日である冬の節分に豆まきを行うようになったのは、江戸時代と言われています。
まとめ
節分の基本的な謎をご紹介しましたが、今年も立春の前日には、単なる遊びやイベントではなく、一年の最後の日である大晦日に現れる災いを綺麗さっぱり追い払うぞ!という気持ちで思いっきり豆まきを堪能してくださいね!