家庭訪問の目的と、お茶を出すか、掃除をどこまでするか?

      2017/05/02

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402079年度始まりの4月、5月には多くの学校で、家庭訪問が行われます。その家庭訪問の本来の目的は何なのか?また、多くのご家庭が疑問に思う「お茶」を出すのかどうか、どこに通すのか?「掃除」はどこまでするのか?をまとめました。

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家庭訪問の目的とは?

お子さんのいらっしゃるご家庭では、当たり前のように毎年の行事となっている『家庭訪問』。そもそも、この家庭訪問にはどんな目的があるのでしょうか?子供が二人いる管理人も気になって色々調べてみました(^^)/

ちなみに、40代の私が子供の頃は小中学校共に、先生は居間か客間で母親と話をして、帰りがけに私の子供部屋を確認して帰っていきました。

親となった現在では、子供の幼稚園の家庭訪問も、小学校の家庭訪問も基本的に『玄関先でけっこうです、お構いなく』といった内容の『家庭訪問のご案内』プリントが配られて、当日その通りに行う先生が大半です。

とはいえ先生が来訪された際には社交辞令として、『上がられますか?』と聞き、『いえ、こちらで大丈夫です。』と断られます。中には『あ、よろしいですか?』と仰ってリビングに入られる先生もいますが少数です・・・。

近年はどの学校でも玄関先での家庭訪問が増えて、定着しつつあるようですが、玄関先での家庭訪問に意味というか、意義があるのでしょうか?

子供の家庭環境や生活実態が玄関だけでわかるのでしょうか・・・?

【文部科学省による家庭訪問の位置づけ】

調べてみると、文部科学省が求める、家庭訪問の位置づけは下記のような内容となっています。

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人権教育を効果的に進めるため、家庭・地域との連携に積極的に取り組むことが大切であり、(中略)各学校等においては、それぞれの地域の実情等に応じ、適切な方法を選び、連携の推進に努めていくことが求められる。

家庭訪問などを通じ、児童生徒の家庭や地域での生活実態と生活実感を把握しておく(その際、個人のプライバシー等への配慮が必要)

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とあります。

解釈の仕方はそれぞれですが、簡単に言えば、学校内だけの生徒の様子だけではなく、その地域環境や家庭環境の中での生活している様子を、先生や学校が実感する事によって、何らかの問題が起こった際(または既に起きている問題に)、より効果的に解決の糸口をつかもう。

そして保護者や地域からも、効果的な協力や支援を得られるようにする基盤づくりとして、家庭訪問も期待されている。という事のようです。
ですが近年のプライバシー尊重の風潮を受け、上記の文面にもありますように、家庭訪問でも個人のプライバシーへ配慮するように呼び掛けていますので、結果として玄関先での家庭訪問となっているようですね。(*_*;

 

また、生徒の家の所在地を確認しておくのは、地図でも出来そうですが、怪我や病気など何らかの問題が起きた際保護者が迎えに来れない場合にはスムーズに送り届けられるよう、地図上だけでは分からない通学路などの周辺環境も含めて実感として把握しておく事も目的としてありますので、玄関先だけであっても、家庭訪問は大切な地域との連携活動に必要な行事となっているようです。

 

また、玄関先だけで、その家庭環境や生活環境の何が分かるのか?という疑問に関しては、実際に教師をして多くの家庭訪問を行ってきた先生によると、

 

・親の教師への言葉遣いや態度から多くの事が推測できる
・玄関先であっても室内の空気や雰囲気は伝わる
・子供と交わしている言葉でも親子関係の雰囲気は伝わる

 

・・・・だそうです。

(*_*;ちょっと、、、緊張しますよね。。。

 

家庭訪問はお茶を出す?

家庭訪問家庭訪問で気になるのは、その目的だけではなく、応対をする側として「お茶やお菓子をだすのか?出さないのか?」ですよね。

これに関しましては、さまざまな意見があるようですが、どちらに転んでも大丈夫な方といえば、

お茶をお出しできる環境であれば
■一応出しておく。

に限ります。

玄関先で、立ったままで終わりそうな場合に、「ちょっとお茶でも」と言ってキッチンに取りに行くのもどうか?と思いますし、実際多くの先生方がお茶を飲みません。

ただ、たまにひとくち口をつけてくださる方もいらっしゃいます。座って話せる場合や、すぐにお出しできる環境であれば不自然ではないので、話しながら麦茶をお出ししてもいいですし、子供がいれば事前に「先生が座ったら、お茶を出してあげてね」と頼んでおけば、自分が話の途中に席を立つ心配もありませんよね♪

最近はお茶菓子なども持って帰らない先生の方が大半ですので、飾り程度のお茶菓子で、残っても負担にならない程度の物をお出しする程度でよいと思います。

手作りのケーキや、クッキーなどは私はおすすめするべきではないと思います。。。

それぞれの地域や風習、校風によっても違うでしょうが、参考にしてみて下さいね。

家庭訪問お掃除しなきゃ?

やばい!家庭訪問がくるからお掃除しなきゃ!って慌ててますか?

玄関先での家庭訪問が増えているとはいっても、本当に掃除しなくて大丈夫なのでしょうか?

私の意見は、家庭訪問だからお掃除をするのではなく、『事前に分かっている来訪者がいる』という事実にあなたがどう向き合うか?だと思います。

先生だからきれいにする。先生だから適当にする。どちらもあなたが来訪者が来るという事実に向き合った結果ですよね。

その結果を来訪者がどう受け取るのか?今回なら家庭訪問に来られた先生です。

先生だって全員別の人間です。家の臭いや小さな埃、装飾品が気になる先生もいれば、まったく気にならない、逆に生活感のある方が、子供の普段の環境が手に取るように伝わるのでいいという場合も。

個人的な意見としては、普段通りに+アルファの『おもてなし』の気持ちがあればよいのでは?と思います。

最低限、玄関は靴を脱ぎ散らかさず、臭いの強いものは撤去しておき、玄関先であっても先生が気持ち悪くならない程度の掃除はしておくのが、日本人として、子を持つ親としてのマナーだとも思います。

念のためと思うならば、あなたが可能な範囲で、万が一の為にトイレやリビング、子供部屋をコザッパリさせておけばよいと思いますよ。

多くの場合はその掃除の労力は無駄となってしまいますが、先生が来られるという事実に向き合った、あなたの心がスッキリするのではないでしょうか?

結果はどうあれ、『来訪者がどこに入ってきても不快な思いをしないように』と考えると、それを理由にお部屋がきれいになるんですから何も損する事はないはず♪

基本は家の所在地確認と、家庭環境および周辺環境の確認をしながら、家庭内の子供の様子を親から伺うのが大きな目的ですので、臭すぎて話が出来ないとか、ゴミだらけで話しに集中出来ないなんて事がないように、可能な範囲でのお掃除が出来ていれば合格だと思います(^^)/

まとめ

家庭訪問を迎える保護者だけでなく、先生もこの日を緊張しながら迎えていると思います。特に春先ですから、初めてお互いに顔を合わせるという場合が多いですよね。お互いに緊張しているので、可能な限りフランクに家庭内のありのままの子供の様子を伝える事が出来れば、その家庭訪問の目的は先生も親も果たせたのだと思いますよ♪

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