わきがは何歳から臭うの?手術はできる?ミョウバン水対策とは?
2017/02/26
もしかして『わきが』かも?って気付くのはいつでしょう?あるいは、わきがは何歳くらいから始まるのでしょうか?こちらの記事では、『わきが』の臭いが出る仕組みと、いつごろから臭い始めるのか、また何歳頃から手術などを受ける事が出来るのか、手術をしない場合に臭いを抑えるための方法はどんなものがあるのか?などをご紹介しています。
わきがは何歳から臭う?
わきがって急に始まる?
いったい何歳くらいから始まるのでしょうか。
小さな赤ん坊から『わきが』の臭いがすることはまずありませんよね。
いったい、『わきが』は何歳から臭いはじめるのでしょうか。それについては、実際にわきがの手術を行っている病院などでは最年少では幼稚園の幼児から『わきが』の症状が出ている事例があるとのこと。
汗の出る汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺があるのですが、わきが臭は、アポクリン汗腺という汗腺から分泌される汗と雑菌の繁殖よることが多く、このアポクリン汗腺が発達しだす年齢から徐々に症状が出てきます。
アポクリン汗腺が発達しだす年齢とは、思春期前後から発達しますので、多くは小学校中高学年ごろからが多くなります。
思春期と言っても、一般的にイメージする反抗期であったり、異性を意識しだす頃といったものではなく、専門的には『第二次性徴期』とよばれ、女の子では胸が膨らみ始める頃が第二次性徴期の前期にあたり、男の子では睾丸の発達と陰嚢の増大が前期にあたります。
この前期をえて、体毛が濃くなったりする頃が中期、後期になると女の子は初潮(初経)をむかえ、男の子は声変わりをします。
この過程を第二次性徴期=思春期と呼ぶのですが、この期間にアポクリン汗腺が大きく発達します。
第二次性徴期が始まる目安としては、早い子で女の子は7歳7か月ごろ(平均10歳ごろ)、男の子で早い子は9歳ごろ(平均11歳6か月)から始まると言われています。
このようなことから、アポクリン汗腺が大きく発達しだすのも、この時期が境ではないでしょうか。
一般的には、小学中高学年、遅い子では中学生以降という事になります。
ちょうど、子供から青年へと移行する時期でもあり、他人が気になりだすころですので、本人が自分の臭いに気付いていなくても、周囲の子が気付きはじめているかもしれません。
もしも、あれ?この臭いはもしかして『わきが?』と思い当たる事があれば、自分のためにも、周囲との関係のためにも、早めに対処をしたほうがよさそうです。
わきがの対処といっても、汗を抑えるための制汗剤を使用する対処法から、手術を行う本格的なものまであります。
ワキガは腋臭症という疾病なので(わきが(腋臭)は厚生労働省にも病気として認められており、健康保険の対象となっています)、総合病院の形成外科、外科、皮膚科等によっては、健康保険適用で両脇4万円前後(入院費別)が相場の、剪除法による手術が可能です。
また、保険適用外の手術では美容整形等が行っている手術もあり、その手術内容と手術費用には大きな差があり(25~40万)、手術を受けられる年齢にも大きな幅があります。
わきがは何歳から手術できる?
わきがの手術そのものは何歳からでも受けることが可能ですが、問題となるのが、再発の可能性です。
そもそも、アポクリン汗腺は成長に伴い大きく発達していくものですので、成長が著しいさ中や、それ以前に手術を行い、完全に臭いの元となるものを取り除いたとしても、成長に伴い、体内の細胞は新たに細胞分裂を繰り返し臭いが再発する可能性が非常に高まるのです。
しかも、悩みの種である費用面でも、保険適用となる手術の剪除法とはワキの皮膚を5センチから7センチ切開して行うために、傷口が大きく、想像を絶する痛みと、1週間はワキと体を密着させ続けなければならず、活発盛りの小学生や中高生が行う事は非常に困難と考えますし、保護者の介護負担も相当なものとなるでしょう。
費用がかかっても構わないという場合で、痛みや傷口が小さいという吸引法や超音波法などの手術の場合では、臭いの再発の可能性がより高まりますので、確実に、再発もしない手術を望まれるのあれば、成人した後がもっとも安全であると考えます。
医療の進化は日進月歩ですので、素晴らしい技術をもって、幼い子供であっても手術ができ、傷が小さくしかも再発もしないとうたっているわきが手術もありますが、そういった病院を訪ねるにしても、必ず、再発しないと言っている根拠を確認しましょう。
例えば、小学生が手術をうけ、『3年後、5年後に再発していません。』と説明を受けたとしても、本来の成長期間をすべて過ぎた後の追跡調査となっていない場合があります。
10歳で手術を行い、15歳で再発が確認できていないからといって成功とは呼べませんよね。18歳、20歳とホルモン分泌が著しい時期を過ぎても臭わないというのが本当の成功と呼べるはずです。
病院やクリニックを受診し、成長途中でまだアポクリン汗腺が未発達であると診断され、手術を数年後に勧められたとすれば、それは現実的で良心的な医師であると思います。
逆に、目先の利益目的に安易に手術を進める病院や医師には疑問を感じますし、相当な腕を持つ医師で、術後の追跡調査もしっかりと行った上で再発しない根拠が明確なのであれば、検討してみても良いのかもしれません。
こういった点を十分に調査、分析した上での手術を検討されるようにしましょうね。
ワキガ対策にミョウバン水の作り方
『わきが』手術をしない、もしくはまだ手術できる年齢に達していない場合には、普段の生活で食生活や生活習慣を見直したり、制汗剤を使用したり、臭いが消えるクリームを使用する事になると思いますが、毎日の事ですからランニングコストがかさみますよね。
アポクリン汗腺の働きを抑える事はできませんので、汗をかきにくくすること、雑菌が繁殖しないようにする事が有効な方法となります。そのために制汗剤やクリームが使われるのですが、効果の高いクリームなど高価なことが多いので、ここぞという時に使用するようにして、普段は手軽に作れる『ミョウバン水』などを常用し、腋下をこまめに拭く習慣でずいぶんと臭いが抑えられます。
ミョウバンは、古代から制汗剤として使われていた歴史があり、ミョウバン水は酸性なので、脇にスプレーする事でアルカリ性を好む細菌の繁殖を抑制する効果があるのです。
ミョウバンはスーパーにもドラッグストアにも売っていますし、100グラム数百円と安価なので継続して使用しやすく、継続して使うなら1キロ購入がお得で、余っても入浴剤にも使えますよ♪
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しかも、ミョウバンは抗菌だけではなく殺菌作用もありますので、単に汗を拭きとるだけではなかなか抑えられない臭いを軽減してくれます。
【ミョウバン水スプレーの作り方】
◆材料
・ミョウバン・焼きミョウバン50g
・水 1.5ℓ
・空のペットボトル
◆作り方
ペットボトルにミョウバンと水を入れて蓋をして振ります。
そのまま一晩置いて、無色透明の液になったらミョウバン水の完成。とっても簡単に作れますね。
水の代わりに緑茶で作ると、カテキンの効果でさらに効果が望めます。
保存期間は、冷蔵保存で1ヶ月が目安ですが。衛生的には1~2週間に1回くらいで新しいものを作って使用する方が新鮮です。
あとは使いやすいスプレーボトルに移して外出先にもお供させてくださいね。
すでに調合されたものも市販されていますが、冬場には手に入りにくくなります。下記参照
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わきがは何歳から臭う?のまとめ
わきがは本人が気付くのは周囲が『もしかして?』と思うよりもかなり遅くなりがちです。もしも思春期をむかえた娘や息子に『あれ?』と感じたら、その臭いとは長い付き合いになるかもしれませんので、臭いが発生する原因や、自分で出来る対処法などを教えてあげてくださいね。わきがは普段の生活習慣や正しいケアで完全ではなくとも、ずいぶんと改善できるものです。