初詣は神社かお寺か?両方行ってもいいのか?
初詣は日本人の大半の方が行いますが、神社にもお寺にも人が沢山詣でています。さて、あなたはどちらに行きますか?どちらでもいいのでしょうか?さらには両方とも参拝してもいいのでしょうか?さらに大みそかの除夜の鐘は神社とお寺どちらで聞けるのか、をまとめています。
初詣は神社かお寺か?
私がまだ小さいころに住んでいた兵庫県の宝塚というところには、安産祈願で有名な中山寺というお寺と、清荒神という神社があり、初詣の際は主に清荒神に家族で出向いていましたが、年によっては両方お詣りしたり、中山寺に行ってみたりと、まったく一貫性がありませんでした。
両親からも、初詣のしきたりなどを聞かされた記憶も全くなく、神社とお寺の違いすらあまり分からずに成長していったとおもいます。
その後成人してから、友人などと初詣をするようになってからは、その年の気分や、お出かけついでに立ち寄れる神社仏閣を特になんの拘りもなく詣でています。
はて、そもそも初詣って神社に行くのが正しいのか、お寺に行くのが正しいのでしょうか?と愚かながら疑問に思い調べてみました。
【初詣の由来】
そもそも、初詣の由来というのは、その昔、家長が年籠り(としごもり)という、大みそかの夜に住んでいる場所にある氏神様の社にこもって夜を明かし新年を迎える習慣からきています。
【除夜の鐘の目的】
一方、大みそかの除夜の鐘は、お寺で突かれますね。これは仏教でいうところの『煩悩』(ぼんのう)=人の感情を支配する怒り、欲望、哀しみ、などの心の苦しみが108個あるとされることから、その煩悩の数だけ鐘を打ち鳴らして払拭するために行われています。
【初詣は神社か?お寺か?】
このようなことから、年末の除夜の鐘を聞いたり、突きにお寺に参り、ついでに初詣を行ったり、その後神社に移動して神社で初詣を行る方が多いようです。
あなたにこだわりがない限りは、どちらでも大丈夫なのです。
その理由を次の記事にまとめました(^^)/
初詣に神社とお寺両方に行ってもいいの?
日本人の多くの方って、神社とお寺を上手に使い分けていますよね。七五三などは神道の神社で行い、神様に感謝を述べたり、祈願しに神社に行ったりしながらも、お墓は仏教のお寺の境内にあったり、お葬式や亡くなった人の供養にはお寺のお坊さんを呼びます。もっと言えば同じ部屋の中に、神棚(神社)と、お仏壇(お寺)が置いてあるのもごく普通に見かけます。
宗教に関して本当に柔軟性に富んだ民族だなぁと、、、。
たまに無宗教な国民と言われたりしますが、無宗教なのではなく全て受け入れて包み込んでしまえる国民性を持っているのだと思いますよ~。
それをあえて強く意識して行っているわけではないので、他国から見れば無宗教に見えるのかもしれません。
でも、何を信じてもいいけれど、
『和を以て貴しとなす』(わをもってとおとしとなす)という感性が備わっていますので、あなたの信じるものと私の信じるものは同じ宇宙の一部だから、共存しましょうって事ではないでしょうか。
私はこの『和を以て貴しとなす』という感覚は好きですね。お互いに主張しあって否定しあうのではなく、お互いに認め合い、折り合いをつけて平和でありましょうと感じます。
この点から言っても、初詣に神社に行っても、お寺にいっても問題はまったくないと考えます。神様も仏様も同じ宇宙の一部ではないですか?目には見えないけれどきっと『存在しているはずだと思われる何か』、に対して感謝したり、報告したり、決意を表したり、祈祷したりして、深いところでは『祈り』として宇宙のどこかに集約されているような気がします。
だ・か・ら、
初詣は神社に行こうが、お寺に行こうが、いいんですよ!無責任な答えかもしれませんね。でもそれが日本人の大半の方が無意識にいだいている感覚なのだと思います。
実際私は嫁いだ後、夫の実家は毎年元旦の朝は教会に『元旦礼拝』に行きますので、それに付いていきます。夫も私もキリスト教ではありませんが。そして3日ぐらいには私の実家に行き初詣をしに神社に詣でます。((+_+))・・・なんでもありですね(汗
もちろん、宗教によってはそれが許されないのも事実。
一信教の宗教ではありえないことでしょう。ですが、人や物、自然などの全ての物に神が宿ると考えられているる神道から見れば、一信教の神もまたその一部なのです。否定しているのではありません。すべてを認めて包み込んで受け入れているのです。
だから、神社でお詣りするする対象である本殿の奥にある御神体(ごしんたい)は、あなた自身を映す鏡であることが多いのです。(御神体は神社により剣や石や滝、山、木など様々)
鏡である場合は、あなた自身も神の一部だということなのでしょう。神社におまいりすると、御神体の鏡に映った自分に感謝したり、決意したり、祈願したりしている事になります。
ある意味、現代では願いを叶える為に必須とされている、『潜在意識に働きかける』というのと同じだな、と感じます。なので、個人的には新年の挨拶という晴れやかなシーンにおいては神社に詣でるのが私は好きです。
でも、除夜の鐘を聞いて『行く年』の感傷にも浸りたい!
ならばお寺と神社の両方にお詣りしてもよいではありませんか。お寺と神社は役割が違いますので、お互いに排除しあう関係ではありません。両方で新年の決意を固め、自らの潜在意識を書き換えて、より幸せな一年を過ごしましょう!
初詣は神社かお寺か?のまとめ
去年一年はどんな年でしたか?苦しくて苦しくて大変だったという方もいるでしょう。充実した一年だったと満足している人もいる事でしょう。しかし、除夜の鐘とともにその一年はリセットされます。また新たな一年をどう迎え、どう過ごすのか。初詣とともに、新たな決意をもってより素晴らしい一年になるためにも、お寺、神社どちらでも結構です。あなたの心が赴くままに詣でてくださいね。