水菜のにおいは腐っているの?何の臭い?食べられる?

水菜を買ってくると、袋を空けたらプーンと何か臭う…。そんな経験ありませんか?見た目は痛んでいないのに、そんな場合の匂いの正体は何なのか?腐っているのか?食べられるのか?についてまとめています。
水菜のにおいは何の臭い?腐っているの?
水なの袋を開けるとなんだか不思議な臭いがあることがありませんか?海の匂いのような、海苔の匂いのような、海藻のにおいのような・・・
「え?腐ってる?」なんて思う事も。。。
でも、水菜自体痛んでいるようにも見えないし。
そんな場合の匂いの正体の可能性をご紹介しますね。
水菜って、様々な農家さんが栽培していますが、土耕で栽培しているケースと、水耕で栽培しているケースがあります。
寒い時期に土耕で栽培している水菜は、あまり臭いが気になることもありませんし、多くはハリハリ鍋などとして、火を通す事が多いので、痛みもほとんど気になりません。
ところが、温かい季節になりますと、時折臭いがきになる水菜に出会う事があるんですね。
もちろん、古くなった野菜であれば傷みも出てきますし、腐り始めるとその腐敗臭がでるのも当然です。
でも、痛んでいるようには見えない、しかも根元も綺麗に見えるし、葉も溶けたりしていないのに臭いが気になるという場合は、、、、
その正体は、
あ・お・こ です(^_-)-☆
『あおこ』って何??
あおこって、いわゆる『藻』の事です。
水菜の多くは水耕栽培で栽培されているのですが、水耕栽培には『あおこ=藻』がつきものなんです。
養分の入った養液に水菜はしっかりと根をはり成長するのですが、水菜の成長には当然ながら日光も必要です。養分の入った養液に日光が当たると、その水の中には藻もかなり発生しているんです。
水耕栽培で育てられた水菜は、栄養を吸った培地(ウレタンやロックウール)ごと抜き取られ、根元で培地をカットして袋詰めにされます。
時には培地であるウレタンなどがついたまま出荷されている場合もありますね?
この時には根元に微量ながらも『あおこ=藻』が付着していますので、袋につめられたまま、多湿な状態で温かい場所に長く置かれていたりしますと、袋の中で藻が少しずつ増殖することがあります。
この藻がかすかに臭う事があるんですね。
ちなみに、収穫したての水菜が匂う事はまずありません。経験上は収穫後に袋に詰められて、2~3日するとかすかに臭いが出ているように感じます。
腐っている臭いとはちょっと違います。
ただ、葉がとけかけていたりする場合は確実に痛みかけていますので、腐敗臭もまざっているかもしれません。
臭いが気になる水菜は食べられる?
さて、臭いが出ている水菜は食べられるのか?についてですが、さきほどご紹介したような、一見痛みの見られない水菜で、微かにあおこや藻の臭いがするという場合には、ほとんどの場合が問題なく調理して食べられます。
■生でサラダとして食べる場合
ハリハリサラダとしてや、冷しゃぶのつまとして水菜を生で使用するなら、さっと水洗いするだけで臭いはとれますよ(^^♪
■火を通して調理する場合
お揚げと炊いたり、煮たり、炒めたりして調理する場合には、刻んで火を通すだけで臭いも痛みも気になりません。
但し、溶けている葉などは取り除いておきましょう。もちろん、気になる方は水洗いをすれば万全です。
この『あおこ=藻』の独特な臭いは、水菜に限らず、水耕栽培で育てられている多くの野菜からも感じる事が多い物です。臭いに敏感な方なら何度か経験があるはずです。
水耕栽培で育てられている多くの野菜をご紹介しますと、
・水菜
・ベビーリーフ
・小松菜
・葉レタス
・セロリ
・三つ葉
・セリ
・ルッコラ
・チャービル
・チンゲンサイ
・からし菜
・ワサビ菜
などがあります。
その他にも多くの葉物野菜が栽培されていますので、葉物野菜で不思議な臭いに遭遇した際には、『あおこ=藻』のことを思い出してくださいね。
まとめ
水耕栽培で育てられた野菜は乾燥が大嫌いです。ですので、土耕で育てられた野菜が上がオープンな袋に入れられて販売されているのに対し、水耕栽培の野菜はしおれないようにあえて、湿度が保てられるように袋が閉じられています。これらを参考にすれば、臭いの原因が腐敗臭なのか、藻の増殖した臭いなのか?が判断できるのではないでしょうか(^^♪