ピアノを習うデメリットはメリットでしかない?いつ何歳から?
2017/03/13
子供の習い事といえば?の必ず上位にくるピアノ。
何故こんなにもピアノを習わせる親が多いのでしょうか?一般的に言われているメリットと、実際に娘にピアノを習わせている親として感じているメリットやデメリット、何歳ごろから習い始めると良いか?などを実体験を元にご紹介します。
習い事にピアノを選ぶメリットとデメリット
子供にピアノを習わせる親御さんは多いですね。今も昔も習い事の王様ではないでしょうか?
それは何故でしょう?
【一般的に言われているピアノを習うメリット】
・情操教育に良い
・表現力が身に付く
・行儀作法が身に付く
・脳の発達に良い(指・目・耳を同時に使うため)
・発表会などを通じ度胸がつく
・曲を仕上げる事により達成感が味わえる
・楽譜が読めるようになる
・毎日の繰り返しの努力が必要だと知る事ができる
・将来、保育士や教師、ピアノ講師になれる
とこんな感じで言われることが多いですね(^^)/
実際に私も娘にピアノを習わせています。
ちなみに夫婦ともにピアノや楽器演奏の経験はありません。
きっかけは、娘が幼稚園の年中になった頃に近所のお友達がピアノを習い始め、『私もやってみたい!』と娘が言ってきたからだったかな。
ただ、内心、『待ってました!』と思いました(笑)
というのも、習い事をするならば、
★人生に何か彩を添えられるものを・・・そして、
★努力を継続する事が求められるものを。
と考えていたからです。
ですが、楽器の演奏を習うというのは、ただ楽しいだけの日々よりも苦しい、つらい、何かを我慢する、辞めてしまいたくなるという時間がはるかに多いと分かっていましたので、無理やりピアノを習わせるという選択は私にはありません。
嫌がる子供に無理やり何かをさせようとする事ほど、無駄なもの、ストレスのたまるものはありませんよね。
形だけでも、娘みずからが望んで、親の心配を振り払い、
もしくは親を説得して、
『始 め さ せ て 貰 っ た 。』
という前提が必要でした。
自分が何度も何度もおねだりして、やっと買ってもらったオモチャは簡単に捨てないのと同じように、親を説得して始めた習い事は簡単に辞めないと思ったからです。(ある意味策略?)
■『毎日毎日、必ず練習できる?』
■『1日でも練習をサボると、指は3日前に戻るよ』
■『遊べる時間が減るよ』
■『大きくて高価なピアノを用意する事になるから、簡単には辞められないものだよ』
という、ピアノを習う事による表面的なデメリットを全部聞いて、でも『やってみたい』と言ったら始めさせようと決めていました。
結果として、上に並べた表面的なデメリットは、その子が成長していく過程において実は全てメリットであると感じています。
表面的にはデメリットに思える、
■『毎日毎日、必ず練習しなきゃならない』は、
→実は凄いメリット!!
楽しい事だけ、好きな事だけを与えるだけでは身に付けさせられない、こつこつと努力する忍耐強さや、苦しいのを乗り越えて曲が弾けるようになるという達成感を味わえさせる事ができます。
表面的にはデメリットに思える
■『1日でも練習をサボると、指は3日前に戻る』は、
→実は凄いメリット!!
ピアノを始めると分かりますが、一日の練習時間が短くても必ず毎日少しでも練習することで、絶対に昨日より今日、今日より明日上手になっています。
一晩寝ただけなのに何故?と思うくらいに、子供は上達します。
一方、お盆休みやお正月など、3日間4日間練習できない日が続くと、3日前に弾けていた曲が弾けなくなり、指の動きも悪くなってしまいます。
この現実に子供自身が直面する事によって、練習をサボると今までの自分の積み重ねた努力が無駄になってしまう口惜しさから、進んでとまではいかなくても、努力を継続する大切さを学びます。
表面的にはデメリットに思える
■『遊べる時間が減る』は、
→実は凄いメリット!!
たっぷりと時間があっても、ただダラダラとゲームや動画、テレビを見る事で遊んでいるだけよりは、ピアノの練習があるから、何時までしか遊べない。または何時までにこれを終わらそう。という一日の時間の縛りが出来る事でメリハリの効いた時間がすごせるようになりますし、時間の使い方を工夫するようになります。
いくつも習い事をさせて、全く遊ぶ時間がないのは問題だと思いますが、毎日時間を持て余して、動画やテレビを見ている時間が多いよりは、友人との遊びをしっかりと確保し、練習時間は動画やテレビを見ていた時間を当てる。結果的にゲームをする時間が減り、最も楽しいと思える遊びを優先的に行うようになります。
事実、私の娘も、学校から帰って、ピアノの練習は何時からと何年も前から決まっているので、その時間までに宿題と、自分のやりたい事をどうこなそうか、工夫しているようですよ。
そして、自分から私に交渉してくるようになります。
例えば、
「宿題のここまでを何時までにして、残りはピアノの練習後にするから、何時から何時まで誰誰と何処で遊んできていい?」とか、「今日は疲れたから、残りの曲は明日の朝弾くね」など。。。
表面的にはデメリットに思える
■『大きくて高価なピアノを用意するから簡単には辞められない』は、
→実は凄いメリット!!
もちろん、住環境や他の事情によって電子ピアノしか置けない場合もあるでしょうし、既に家にピアノがある場合は当てはまらないかもしれません。ただ、継続してピアノを習わせていくというのは親にも相当な覚悟が必要な習い事です。
アップライトピアノを用意してあげるにも、場所の確保や購入費用。これらを用意しておきながら、やっぱり向かないから辞めさせようとは簡単には思わないでしょうし、親の覚悟は子供にも伝わります。
ピアノを習い始め、指が出来初め、楽譜が読めるようになり、指と耳と目がそれぞれ必要な働きを行えるようになるには、最低でも2年はかかるでしょう。それまでは子供も親も、毎日が根気比べ。(*_*;
嫌がる子供に無理やり練習させたのでは続かないという事くらい、親なら分かっているはず。どうやって練習に付き合ってあげれば、その子が練習を続けられるんだろう・・・って親もかなり考えます。事実2年くらいは毎日の練習に付きっきりになることでしょう。
そこを乗り越えて、子供が勝手に時間になれば練習をするようになるまでが長い道のりなのです。
環境を用意するというのは子供の為でもありますが、実はピアノを習わせる親の心づもり、覚悟を決めるというメリットがあります。
娘がピアノを習い始めた際に、我が家は賃貸マンションでしたので、アップライトか電子ピアノかで迷いました。
その際に、多くの生徒さんを教えてきた個人レッスン教室のピアノ先生からの言葉でアップライトのピアノを用意する覚悟が出来たのです。
・・・・・・・・・・・・・・
『初めに電子ピアノを用意されたお宅は、早くに辞めてしまいますし、続いても1~2年もすればアップライトに買い換える方が多いです。逆にアップライトピアノを中古でも良いので用意された方は1~2年で辞められる事はほとんどありません。』
・・・・・・・・・・・・・・
私の心
「簡単に辞めさせたくない」
「目標を手に入れるまでの苦労を体験させたい」
「自分も覚悟しないと、子供に覚悟をさせられない」
だ か ら
→アップライトを用意しよう!!
その言葉通り、7年落ちで新品同様の状態の良いKAWAIのアップライトピアノを先生から紹介してもらい当時30万くらいで手に入れ(椅子や踏み台込み)、6年たった今も娘は愛用し、自分で毎日ピアノに向き合っています(^_-)-☆
けっして腕が良いとは申せませんが、弾けない曲が弾けるようになり、耳コピーで気になったSKEの曲やポップスが即興で弾けたりする事が嬉しいらしく、他の子にはない特技が自分にはあるということが自信にもなっているようです。
ここまでの道のりは、ピアノを始めて2,3年は本当に苦しかったですよ。
それは、娘も同じだと思います。
娘は苦手な場所に何度も躓くと、泣いて練習を嫌がってましたし、私も夕食の準備に忙しい夕刻に1時間以上もピアノの練習に付き合い、何とか娘にやる気を出させながらの日々でした~。
あの日々を乗り越えてきたから、今の嬉しそうにピアノを弾く娘が見られるんだと思うと、『続けさせる覚悟を親がもつ』って大切なんだな・・・と感じます。
もちろん、本当に嫌で嫌で仕方がない、これ以上子供に続けさせては子供を潰してしまう、という判断は親が行うべきです。
小さな成功体験を喜んでいる様子なら続けるべきでしょうし、そうでないのに無理やりやらせつづけるのは親のエゴですよね。そこのところはちゃんと向き合ってあげて下さいね。
習い事 ピアノはいつ、何歳からがベスト?
一般的にピアノを習い始める子供が多いのは5歳から8歳といわれます。
ちょうど、幼稚園の年中、年長さんくらいから、小学校2年生くらいまでが多いという事ですね。
3歳や4歳など、早ければよいというものでもありません。
それは、ピアノを習うには下記のような条件が必要だから。
・ピアノの鍵盤を弾ける指の力が備わっている
・指の名前、指番号が理解できる
・音の名前を理解できる
・鍵盤の位置が理解できる
もちろん、8歳を超えたからといって、すでに遅いという事はないと思います。
しっかりと自分の意思を持つようになってから「ピアノを始めたい」と望んだ事であれば、その思いに重みがありますし、幼児からはじめるよりは技能の取得は遅いかもしれませんが、国語力がついている分、先生の指導の意味が幼児よりも早く理解できてカバーしやすいと思います。
ただ、娘を幼稚園の年中からピアノを習わせてきた経験者として言える事は、生活リズム、日々の練習の習慣をつけさせるには、鍵盤を弾く指力が備わっていて、音の名前が理解できるなら幼稚園児の年中~年長児の4、5、6歳までがベストだと感じています。
★小学生になる前までに始めた方が良い★
それは、小学生になると、それまで遊びだけだった生活と変わり、帰宅時間も遅く、毎日宿題などの自宅学習が待っています。そこに、慣れないピアノの練習を毎日40分~1時間確保するのは物凄く大変!
小学校に上がるまでに、歯ブラシ手洗い入浴などのように、当たり前に行うものとして、ピアノの練習が習慣づけられていれば、宿題を持ち帰るようになっても何とかピアノに向き合う時間を作れるでしょうし、本人もそれが当たり前だと思い、友人との遊ぶ約束を工夫してきます。
がっつり夕ご飯まで遊ぶ習慣がついてしまってからでは、毎日欠かさずするピアノの練習は苦痛で仕方なく感じるのではないでしょうか。
もしも親自身がいつか始めさせたいと考えているならば、小学校に入る前に生活リズムを作る為、練習が当たり前に行えるようになるために年長さんのうちまでに始められる事をお勧めしますよ(^^)/
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習い事にピアノのまとめ
ピアノを習うのにデメリットは一つもないと申しましたが、お金の話は度外視しています(≧▽≦)。
ピアノに限らず、習い事というのはお金のかかる事ですね。
月謝や楽器代、テキスト代にドレス代、先生へのお礼代など。
習い事の費用というのは、家計事情によってデメリットの場合とそうでない場合がありますので、あえて触れずにいました。
ですが、お金を払ってでも子供に苦労する経験と、乗り越えて達成する経験を与えらえるのも習い事のメリットだと思います。その中でもピアノはデメリットよりもメリットの多い習い事だと感じていますので是非参考にしてみてくださいね♪