サツマイモの白い汁は何?ベタベタしたさつまいも汚れの取り方は?
サツマイモを収穫したり、調理の際に切ったりすると白い汁が出てきて、手も調理器具もベタベタになってしまった!なんてことありませんか?そんなサツマイモの白い汁の正体と、ベタベタとした汚れの取り方をご紹介します。
サツマイモの白い汁は何?
購入したり、頂いたりしたサツマイモを調理しようと包丁で切ったら、切り口から白いミルクのような液体が出てきて、ビックリしたことはありませんか?
生のサツマイモを調理したことがなかったり、あったとしてもサツマイモを入手した時期によっては体験したことがない方もいることでしょう。
サツマイモの白い液体は、皮の2ミリ下ぐらいから出てきて、輪切りにすると丸く輪をえがいて出てきます。
この白い液体は「ヤラピン」という物質で、糖脂質の一種です。時間がたつと、マツヤニのようになってベッタリと取れにくくなります。
実はこのヤラピンという物質は、芋ほりなどで、サツマイモのツルを切ったりした際にも茎からにじみ出てきて、収穫作業が終わると手も腕も、そして服もこの白い汁が付着し、黒く変色し落とすのに大変苦労するものです。
ただし、取れて間もないサツマイモ、つまり新鮮であればあるほど切り口からすぐににじみ出てくるので、新鮮で、美味しい上等なサツマイモである証拠でもあるんです。
そして、この白い液体=ヤラピンは、焼いても蒸しても損われることのない便をやわらかくする緩下(かんげ)作用があり、便秘に悩む方には大変強い味方なんですよ。
さつまいもの汚れの落とし方
では、この付いてしまったサツマイモのベタベタ、ヤラピンの落とし方はどうしたらいいのでしょうか?
調理の際では、ヤラピンを抜いてから皮をむくという方法があります。あく抜きという方法ですね。
ササッと輪切りにしてから水であく抜きをしてから皮を剥くとにじみ出るベタベタのヤラピンが減っているので多少汚れにくくなります。
でもそれでも付いてしまったり、芋ほりなんかで大量についてしまったものは、どうにかして取りたいですよね。まず、基本はベタベタが乾く前に洗ってしまう事をお勧めします。
あの白いベタベタは乾いてしまうと、頑固な松脂のような汚れとなって落とすのが困難になってしまいます。できるだけ、汚れが新しいうちに、洗剤をつけてゴシゴシと洗ってしまいましょう。新しい汚れはこれで落ちますが、問題は、時間がたって固まってしまった汚れです。
ヤラピンが固まると、まるで木工ボンドが手について固まった
ような?そこに土やほこりがついて黒くなっています、爪などでゴシゴシこすると取れるのですが、けっこう痛い・・・
まずは、お風呂やお湯につけて汚れを温めます。ふやけてくると汚れは取れやすくなるので、洗剤や重曹、またはアルコールでゴシゴシとふき取ると取れやすくなりますので、お試しください。
まとめ
さつまいものベタベタとした白い液体に驚く方もいるかもしれませんが、それがサツマイモの便通をよくする魅力の元であったりするんですね。汚れとしては取れにくいものなので、ついてしまったら早めに洗浄するように心掛けましょう。