アシナガバチの巣の駆除体験記&足長蜂の種類とスズメバチとの違い
蜂が同じ場所を行き来するのをよく見かけるなぁと思ったら、大抵近くに巣を作っている可能性があります。私もウッドデッキの裏面にアシナガバチの巣を発見し、駆除したところ、直径10センチほどになっていました。蜂と巣の画像も合わせて駆除方法と、巣の処理の方法や、足長蜂の種類やスズメバチとの見分け方をご紹介しますね。
アシナガバチの巣の駆除方法と処分方法
7月のある日、庭の育てている野菜や植物に水やりをしているとアシナガバチが飛来してきて、ウッドデッキの下に入っていきました。
思い返せばひと月くらい前から、この辺りをよく飛んでいるなぁとは思っていましたし、とくにすぐそばで野良仕事をしていても危険を感じた事もなく、共存していたのでほっておいたのですが、子供が庭で遊ぶ際にしょっちゅう水を汲みに行く散水栓の際にあるウッドデッキに入っていったので、気になってヒョイっとデッキの下を覗いてみました・・・
うげっ!!
10センチくらいの大きさのハチの巣がぶら下がっているではありませんか~(*_*;
しかも、かなりの蛹が不可して幼虫がお口をパクパクさせているし、働き蜂も5~6匹張り付いています。
しかも子供の遊び場、散水栓から距離はわずか30センチ・・・。これはまずい・・・。さすがに幼い子供に共存しろ、と言ったところで、怖くて庭遊びはしなくなるな。
意を決して駆除することにしました。
折しも当日はお父さん休日で、パパ出番だよ!と声をかけてみたけど、パパはおよび腰~(*_*;
どうやら小学生の時に蜂を踏んづけてしまい、針に刺され数日つらい思いをしたそうです。
万が一のアナフィラキシーショックも怖いので、蜂の巣撃退方法のセオリーでもある夜間に行おうかと思ったのですが、ウッドデッキの裏という場所柄、夜間ではなおの事作業が厳しく、昼間に行う事にしました。。。
パパは満身創痍で、釣り用の分厚い長袖ウインドブレーカーに、長ズボン、軍手、頭はフードをかぶり、念のため、釣った魚を水揚げする際に使うタモの網を顔に被せて完全防備・・・。
ちょっとやりすぎだったかも。
アシナガバチはそんなに防備しなくても大丈夫だと思うけど・・・。
でもパパは過去に刺された経験を持つので、やっぱり念には念を。。。ここで、『私がしようか?』なんて言ったら、家族の為に頑張る休日のパパのお仕事を奪ってしまうしなぁ・・・と出しゃばらないことにしました((+_+))
まずは、ウッドデッキの裏からアシナガハチの巣めがけて殺虫剤を噴霧!蜂用の殺虫剤を持っていたので使用しましたが、ハチの仲間は殺虫剤に極めて弱いのでゴキブリ用でも何でも可なのだそうです。※スズメバチだけは例外!殺虫剤でもなかなか死にません。弱る前に刺されます((+_+))
我が家で使用した殺虫剤はこれ。すごい噴射力でした。
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→即死するアシナガバチもいますが大半はパッと飛び立ち逃げました。
→そして、パパも一目散に逃げる~(^◇^)
→しばらくして蜂が全部離れた事を確認して、お好み焼き用のヘラで蜂の巣をこそげ落とします。
→結構な幼虫がバラバラと落ちてきました。
この巣と幼虫は袋に入れて処分したり、土に埋めて分解してもよいですが、我が家は畑に持っていって、雑草の枯れ葉とともに燃やして処分しました。
その後、飛び立って逃げたアシナガバチなのか、駆除の際には狩りに出かけていた働き蜂なのか、巣のあったウッドデッキを何度か蜂が訪れていましたが、何度も殺虫剤を噴霧してあったからか、巣がなくなっているので、近寄らなくなりました。
ただ、巣を作りやすい場所だったということなので、再度巣作りしに来る可能性はありますので、時おり注意しておく必要がありそうですね。
★足長蜂が近寄らなくするためには?
出来れば無駄な殺生は避けたいです。そんな方には、蜂が嫌がる匂いを利用して、庭やベランダにアシナガバチが近づかないようにしましょう。
おススメは木酢液をスプレーしておく事。燃えた煙のような匂いが虫を遠ざけます。自然のもので他の植物に悪影響を及ぼす心配もありませんし、テレビでも蜂対策に木酢液と紹介されていたほどです。残った木酢液は入浴剤としても使えて温泉気分が味わえたり、持っていても用途が色々あって便利ですよ。【送料無料】本場の木酢液原液500ml★入浴用ポッキリお試しもくさくえき/紀州産お風呂用木酢液/口コミ人気/木酢液入浴剤/紀州備長炭/もくさく液/最高品質/最高級/上質/もくす液/お肌のお悩みカサカサ肌乾燥肌もくさく液/ぽかぽか温泉気分入浴液ポカポカ/水いぼ足湯送料込
また、あの煙のような匂いが苦手な方はバポナをつるしておきましょう。お子さんの手が届かない場所につるしてくださいね。
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アシナガバチの種類
アシナガバチは26属1000種以上が知られていますが、日本には主に3属11種が生息しており、人家の近くでは、セグロアシナガバチ、キアシナガバチ、フタモンアシナガバチ、コアシナガバチがよく目にされます。
■セグロアシナガバチ
北海道以外の全国に分布し、市街地にも多い。体長20-26mm。体の模様は、黒の地に黄褐色の斑紋があり、刺された場合はすぐに皮膚科へ。
■キアシナガバチ
全国に分布しており、アシナガバチの中では攻撃性が強い方で、体長20-26mmで、セグロアシナガバチと並ぶ大型である。
■フタモンアシナガバチ
人家に近い市街地で多く目にする、体長14-18mmで腹部に黄色い2つの斑があり、植物の茎や垂直な壁面等に横向きに巣を作ることが多い種類です。
■コアシナガバチ
全国に分布し、体長11-17mmの小型です。人家よりも林の低木の枝先や、大きな葉の裏などに反り返った大きな巣を作る事が多い。
アシナガバチはおとなしい性格なので、巣を知らずに揺らしてしまったり、触ってしまったりしなければ、すぐそばに居ても刺してくる事はめったりありません。
それどころか、庭やベランダで育てている花や野菜につく虫の幼虫を駆除してくれるので、害虫ではなく、益虫としても知られています。攻撃性が弱く、生態を理解して対処することで共存することが可能なので、駆除対策を行わない市町村も多いのが実情です。
とはいっても、小さな子供が遊ぶすぐ傍に巣を作られると、親としては心配ですし、一度刺されたことのある人は、万が一再度刺される事があればアナフィラキシーショックを起こす可能性もあるので、巣は駆除しておきたいですよね(*_*;
巣を見つけてしまい、共存できないのであれば、働き蜂が巣にみんな戻ってきている日暮れ以降の暗い時間に、殺虫剤(蜂用でなくても、ゴキブリ用でも可)を噴霧し、巣から蜂が逃げた後に巣を取り除くと良いです。
アシナガバチとスズメバチの違い
春先になると蜂をよく見かけ始めますが、ミツバチは一目で分かる小さな体で、一生懸命に花の蜜を集めているのですぐにわかります。
クマンバチも一目で体の大きさと、毛むくじゃらな様子で分かります。ところが、アシナガバチって、ミツバチよりも大きいし、もしかしてこれがスズメバチかも!?なんて不安になったりしませんか?形や色もよく似ていますよね。それもそのはず、アシナガバチはスズメバチ科に属しているからです。
私も見分けがつくまでは、アシナガバチも怖い存在だと思い避けていましたが、アシナガバチの穏やかな性質を知って、普段の生活でも、野良仕事中でもしょっちゅう周辺を飛び交っている様子を見ていると恐れる必要のない存在だと気づきました。
スズメバチと、アシナガバチの違いさえ分かれば、むやみに怖がる必要もありませんので、見分け方を覚えておきましょう。
★アシナガバチ
・巣の形:いわゆる6角の部屋が一目で分かる一般的な蜂の巣で、建物の軒下や木の枝など開放的な場所に作ります。
・飛び方:長い脚をダランとさせてフラフラ~っとのんびり飛んでいます。
・見た目:黄色と黒の縞々ですがやや黄色が強い印象で、足も長く、黄色や黄茶色に見えて、体系も細身です。
★スズメバチ
・巣の形:外殻がついて外観はトックリのように見える巣を作り、アシナガバチに比べて、やや閉鎖的な土の中、天井裏、床下、壁の中、樹洞などに巣を作ります。
・飛び方:直線的に素早く飛び、アシナガバチのようにダラン&フラフラ~ではないのですぐ分かります。
・見た目:アシナガバチと同じ黄色と黒の縞々ですが、色が黄色というよりもオレンジに見え、足が黒く、体系はすこし丸みを帯びています。
フラフラ~っと飛んでいて足が黄色ければアシナガバチ。。。ブーン、スイッと飛んできて足が黒いとスズメバチかも?と覚えておきましょう。
スズメバチもアシナガバチも種類が多いので、全て見分ける事は困難ですが、普段人家の周辺で見かける種類は限られるので、大抵はこの見分け方で大丈夫なはずです。
アシナガバチの巣の駆除まとめ
アシナガバチやミツバチは家庭菜園などをしていると、害虫を駆除してくれたり、受粉を手伝ってくれたりと、とても役に立つパートナー?的な存在で、危険を感じる事はほとんどありません。ただ、ちいさの子供がいたり、巣が刺激を与えてしまいそうな場所にある場合は、適切に駆除する事をお勧めします。スズメバチでもない限り、めったな事がない限り危険な駆除作業にはなりませんので、是非参考にしてみてくださいね。