お中元の時期と金額相場、贈るマナーをチェック
梅雨があけるといよいよお中元の季節になりますね。
職場の上司や親戚、習い事の先生や日ごろお世話になっている方へ、感謝の気持ちを伝える日本独特の文化です。
近年はお中元の習慣が下火になりつつありますが、それでも礼を尽くしたいと、多くの方がお中元の品を選びはじめます。そこで、お中元の贈る時期や、相場金額、相手に失礼にならない為のマナーなどをまとめます。
お中元の時期は地域により違う
まずはお中元をいつ贈ればいいのでしょう??
調べてみると、お中元の時期は地域により微妙に違うことが分かります。あなたが住む地域で予定していても、遠く離れた別の地域にいる方へ届いた時には、相手にとっては時期外れと受け取られる事もありますので要チェックです。
★お中元=お盆に合わせて贈る
と思っていると×な場合が・・・。
もともと、中元とは旧暦でいう7月15日をさしていますが、旧暦を新暦に置き換えても、毎年変わるのです。ざっくりと大まかには旧暦7月は現在の暦では7月末から9月頭の間に位置するのです。
参考までに、2016年の旧暦での中元にあたる日は8月17日です。
そんなややこしい計算は必要ありませんが、各地域によりお中元時期のとらえ方がかわりますので、ご紹介します。
・北海道地域 7月15日~8月15日
・東北 7月 1日~7月15日
・関東 6月 末~7月15日
・北陸 7月 1日~7月15日
・東海 7月15日~8月15日
・近畿 7月15日~8月15日
・中国 7月15日~8月15日
・四国 7月15日~8月15日
・九州 8月 頭~8月15日
★7月半ばに届けよう!
各地域ともに、年々お中元の時期が早まっている傾向がありますので、九州を除けば7月半ばに届くようにすると間違いがなさそうですね。
お中元の金額相場
いざ、お中元の手配をする時期は決めたものの、費用はどれほど見ていたらいいのでしょうか?・
お中元コーナーを見回してみると、最も需要の高い3千円から5千円までの品が最も多いですね。
それもそのはず、実際に調べてみると、お中元にかける金額の相場は一般的には3,000円~5,000円です。
しかしながら、目上の方などで、相当お世話になっていて、もっと礼を尽くしたいと思われる方は5,000円以上のお品や、1万円ほどかける方もおられます。
いずれにせよ、今年だけ贈るというものでもなく、毎年継続して贈るものですので、去年は奮発したけれど、今年はランクを下げる。なんて事にならないように無理のない予算で選びましょうね。
今年だけ特別に贈る相手である場合は、のし紙を「お中元」ではなく「お礼」としましょう。
お中元のマナー
お中元を贈る時期も、予算も決まりました。いざ、手配!となる前に、相手に失礼にならないよう最低限のマナーを心得ましょう。
◆公務員に贈るのはNG
ご存知ではあると思いますが、公務員は利害関係者から金銭や物品の贈与を受けることが禁止されています。たとえ利害関係者でなくとも、外から見た場合に本当に利害関係がないかどうかの判断は難しく、発覚した場合にはあなたも、相手にも迷惑をかけてしまう場合があります。
どうしても、「日ごろの感謝を伝えたい」場合には、相手の冠婚葬祭やお祝い事などのイベントに必ずお祝いをお届けすることで相手に気持ちが伝わることでしょう。
◆送りっ放しはNG
直接玄関先までお届けするのが最も礼を尽くしたお中元ですが、そうもいかないという場合、近年はネットショッピングで手配される方も多い事でしょう。その場合でも、可能な限りお手紙や、メッセージを同梱してもらうように。
それも叶わない場合はお品が届く前に、お手紙やお電話でお知らせするのが最低限のマナーです。
◆貰いっぱなしもNG
贈る際の心遣いだけでなく、受け取った際にも貰いっぱなしはマナー違反です。「無事受け取りましたよ」という事を相手に伝えるべきです。お電話でも可能ですが、令状を出すと最も丁寧ですね。
◆喪中に配慮する事
あなたか、相手が喪中の場合であってもお中元を贈る事ができますが、四十九日を過ぎていない場合などは少し時期を遅らせて「暑中見舞」や「忌中御見舞」で贈るようにしましょう。
まとめ
お中元は相手に失礼のないマナーを尽くし、3千円から5千円までの費用で、7月半ばにお届けする事が全国的にも問題のない礼の尽くし方です。
可能であるならば、感謝の気持ちは直接お会いして、お届けできると最も喜ばれる事間違いないですよ♪