インフルエンザ予防接種の時期と料金、効果はどれくらいある?
そろそろ、インフルエンザの流行する季節になってきました。予防接種を検討する方も増えますが、いったいいつ予防接種を受けると効果的なのでしょうか?また、費用やその効果についてもまとめています。
インフルエンザ予防接種の時期はいつがいい?
インフルエンザの予防接種(ワクチン接種)は10月1日から開始されますが、ワクチンの効果持続期間というのがあり、接種した後2週間ほどで抗体ができ、その後4か月持続します。(インフルエンザの予防接種による抗体は、4か月ほどの時間の経過とともに減っていきます。)
個人差があるため、長くても5か月以上の効果は期待できません。
また、インフルエンザの流行のピークは例年1月から3月が最も多く、その年により11月か、12月頃に始まります。
流行が始まる前までに、ワクチンで免疫をつくっておきたいと考えるならば、11月頭には接種を検討しましょう。
受験生などで、何が何でもクリアしておきたい時期がある場合には、その時期に免疫の効果が発揮できるように計画する必要があります。
(例えば3月の頭まで充分な免疫を持続させたいのであれば、12月中に接種しましょう)
★医療機関はインフルエンザ予防接種の時期を11月が適正としています。
★どんなに遅くても12月中に接種を受けましょう。
インフルエンザ予防接種の料金は?
インフルエンザの予防接種は任意で行うものですので、費用負担が気になるところです。ましてや、家族全員行うとなれば、けっこうな金額になりますので、いったいいくらかかるのか、事前に調べておく必要がありますね。
インフルエンザの予防接種は医療機関により違います。どこで受けても同じ金額というわけではないのです。
インフルエンザ予防接種の料金は1回あたり3200円が平均です。
13歳未満は2回接種する必要があるので、料金も二倍必要になります。但し、病院によっては、1回目が3000円、2回目が2500円などとしているところも多いため、事前にチェックしておきましょう。
【参考:インフルエンザ予防接種費用】
■13歳未満(2回接種):6000円~7000円
■13歳以上の成人:2500円~5000円(健康保険組合や、会社により一部補助が受けられる場合があります。
■65歳以上の高齢者:無料~2000円(市町村による補助金などがある場合があります。)
インフルエンザの予防接種は健康保険が適用されませんので、10割の自己負担となります。また、医療費空所も適用されません。ただし、保険組合によっては、予防接種の補助を受けられる場合や、高齢者などは市町村による費用の補助を受けられる場合がありますので、一度ご自分の健康保険組合のホームページや、市町村の広報などを確認してみましょう。
インフルエンザ予防接種の効果はどのくらいある?
費用のかかる予防接種ですから、その効果も気になるところですよね。免疫の持続期間の4か月から5か月という効果だけでなく、予防接種を受けるとインフルエンザに罹患しないのか?という効果の方が気になります。
ワクチンによる体内の免疫は、感染そのものを阻止するものではなく、感染した場合に、発熱などの発病を抑える事ができるものです。
発病の予防ではなく、症状を軽くしたり、重症化を防ぐために行うものであると理解しましょう。
また、ワクチンの接種による発熱を抑える効果は、年齢により差が大きく、具体的には、
■1歳~6歳未満への接種の効果
20%から30%
■64歳以下の成人への接種の効果
ワクチンが流行株と一致した場合:70%から90%の発病阻止
流行株と一致しない場合:50%から80%の発病阻止
■65歳以上の高齢者への接種の効果
発熱等の発症、入院の阻止への効果:50%
死亡阻止効果:70%から80%
まとめ
インフルエンザの予防接種はその効果を十分に発揮させるためには、適切な時期をはずさずに行う必要があります。またワクチンが不足する事もありますので、事前に予約を取っておくようにしましょう。