子供の喧嘩の仲裁はいつ、どんな風に入る?
子供の喧嘩には、いつ仲裁に入ればよいのか?と悩んだことはありませんか?すぐに止めに入ってよいものか、見守るべきかなど、管理人の育児体験をもとに、子供の喧嘩の仲裁はいつ入ればいいか、どのように仲裁すればよいのか?などの考えをまとめています。
子供の喧嘩の仲裁はいつ入る?
子育てをしていると誰しもが悩むことの一つに、喧嘩の仲裁があると思います。
友達同士の場合は、特に相手の保護者の意向などもあるため、気を使って早めに止めに入るという場合も多いのではないでしょうか。
では、兄弟げんかの場合はどうしていますか?
怪我をしそうだから、近所迷惑になりそうだから、他の家族もいるから、と早々に子供同士の喧嘩を仲裁しつづけていると「喧嘩のできない子供」が育つ可能性が高まります。
喧嘩のない子供は一見するとお利口で育てやすい子供に見えますが、異なる方向から見てみるとフラストレーションを溜め込んでいたり、自己主張が上手くできなかったりするものです。
園や学校で困難な出来事に遭遇したときに、気持ちを上手く表現できなかったり、友達とトラブルになったときに、加減が分からず思わぬ結果を引き起こしたりしてしまうのです。
家庭内で済ませられる兄弟喧嘩は、人間関係や力加減を学ぶ貴重な機会でもあります。
物を投げる、鋭利なものを持ち出す、度を越えた乱暴な言葉遣いなどが出ないか見守りつつ、ある程度は気が済むまで喧嘩させておくことも必要と言えるでしょう。
■仲裁に入るタイミング
・ある程度は見守り、子供同士で解決させる
・危険な行為や暴言は止めに入る
・子供から助けを求められたら両方の言い分を聞いてあげる。
・いい分を聞いて、どちらが悪いと判断するのではなく、「その気持ちは分かるよ。ではどうすれば良かったのか考えてみて」と子供にふり返させる。
大人が仲裁に入ってしまうと、ついどちらか一方に肩入れしてしまう傾向があることも念頭に入れておいてください。
親自身は意外と自覚がないものですが、客観的に見られるパートナーや祖父母、ママ友などに聞いてみると顕著だったりすることもあります。
何度も同じ一方にだけ肩入れする事が続くと、親はそのつもりはなくても、子供にとっては、〇〇の方が可愛いんだ。。。と受け取り、その子の性格にもよるでしょうが、成長過程で長くその思いを引きずったまま大きくなる事さえあります。
喧嘩に一方だけが100%悪いという事はないものです。その事を忘れず、決してどちらか一方を全否定しないように心がけたいものですね。
まずはその気持ちを受け取ってあげる事。
そして落ち着いてから、一人ずつの言い分を聞くことです。
この時点ではまだ興奮しているのですが、「こういうことがあったんだね」「それで、どう思ったの?」と、その子が何を思ったか、どんな気持ちだったかというのをしっかりと受け止めてあげます。
内容の是非はともかく、とりあえず話を聞いてあげるというだけで子どもは落ち着きます。そしてその次に「そうすると、相手はどう感じると思う?」「自分がそれをされたらどう?」と、自分の行動を振り返らせます。
こうすることで、悪いところがあったなと気づいたらきちんと反省して相手に謝ることができます。
子供が喧嘩を始めたらすぐ仲裁に入る、というのは私は賛成できません。喧嘩というのも立派なコミュニケーションの勉強だと思っています。
ただ、どうしても子供だけだとうまく解決できない場合も多いはず。そこを上手にサポートするのが親の役目かなと思っています。
「その気持ちは分かるよ、悔しかったんだね」
「相手はどう思ったんだろう」
「じゃあどうすれば良かったんだろう」
と自分で顧みる事ができるように導いてあげましょう。
喧嘩をしていないときに子供と、兄弟喧嘩について話し合う機会を持つのもお勧めです。
まとめ
子供の喧嘩って、本当に些細な事からはじまります。喧嘩が起こらないようにとヤキモキしても仕方がありません。喧嘩はコミュニケーションを学ぶ貴重な機会ですので、ある程度、危なくない範囲は納得がいくまで喧嘩させましょう。そしてその後にゆっくりと双方の気持ちを受け止めてあげましょう。子供が自分でふり返ることが出来るようになれば、自然と「ごめんね」が言えるようになるはずです。