ノロウイルス症状は頭痛がひどい?対処法といつまで続くのか
胃腸風邪の代表ともいえるノロウィルスですが、嘔吐や下痢といった代表的な症状のほかに、結構重い頭痛があることをご存知でしょうか。体質やウィルスの型によっても症状に幅はありますが、嘔吐や下痢がおさまっても何日も続く頭痛に悩まされることがあります。その頭痛の対処法といったいいつまで頭痛が続くのか?についてまとめています。
ノロウイルス症状は頭痛がひどい?
ノロウィルスの嘔吐や下痢といった症状も充分に体力を奪われて、しんどいのですが、実は何日も続く頭痛があり、本当につらいのです。子供は嘔吐や下痢を激しくした後は、回復が早いとか、大人は頭痛や筋肉痛、腰痛なども発症するという方もいますが、十分に幼児や子供でも重い頭痛を併発するのです。
頭痛そのもののメカニズムは、脳の血管が拡張し、その周囲の神経を圧迫してしまうことにより起こる事が多いので、何度も『オエッ!オエッ!』と嘔吐を繰り返すことで頭に血が上りますし、脱水症状が進んでも頭痛は起こります。
実際、昨年我が家にやってきたノロウィルスは、幼稚園児の次女が発端となり、小学生の長女にも感染してしまったのですが、嘔吐や下痢といった代表的な派手?な症状は2日ほどで、収まったのですが、頭痛は二人とも発症直後から訴えていて、頭痛がおさまるのに4~5日かかりました。
この頭痛というのは、外から見ると地味?な症状なので軽く見えがちですが、当の本人達にすれば、本当につらく、起きていても寝ていてもズキズキと頭が痛く、睡眠中も痛みの為に目が覚めていたほどです。
可愛そうに、ノロウィルスの胃腸風邪の初期症状で、夜中に何度も吐いたりして熟睡できないでいたのに、嘔吐下痢が収まっても頭痛が消えずに、昼間もぐったり、夜もぐったりの日々でした。
子供にとってのかなり重い頭痛といってもどれくらい?と思うかもしれませんが、それは、小学生の長女がインフルエンザで39度の高熱を出した時ですら、本人が嫌がってしなかった鎮痛剤の座薬を、あまりにも長く痛むので座薬を入れて欲しいと望んだほどです。
幼稚園児の次女にいたっては、座薬を怖がってやりたがらなかったので、ひたすら痛みを軽くしてあげる為に、眠りにつくまでツボを押してあげていました。
このように、一見ノロウィルスの代表的な症状ではないかもしれませんが、かなり地味にジワジワと体力を奪い続ける症状が頭痛です。次のその頭痛を少しでも和らげる方法をご紹介しますね。
ノロウィルスの頭痛対処方法
■音と光を遮断してあげよう
頭痛が辛いときには、わずかな音や光ですらも頭に響いて辛い物です。テレビの音や、パソコン、スマホなどからのブルーライトも大敵。静かな場所で、アイマスクなどをしてあげると落ち着きます。
■水分補給
嘔吐と下痢を繰り返していると体の中は脱水状態になっています。脱水症状が重くなると頭痛も重くなりますので、嘔吐が2時間くらい収まってくると、少しずつ人肌温度の経口保水液os-1を飲むようにしたり、お味噌汁の上澄み汁を飲ませてあげたりすると良いですよ。
胃腸風邪には糖分よりも、塩分やミネラルが含まれた水分を取るようにしましょう。病院の検査で脱水症状の進行具合が分かりますが、著しい場合は点滴を勧められます。
■頭の血管の拡張を抑えてあげよう
先の記事にもありましたように、頭痛は頭の血管が拡張して周囲の神経を刺激して起こっていますので、まずは頭の血管の拡張を抑えてあげる事を心掛けましょう。
・痛みのある患部を冷やす(冷えピタや氷枕、保冷剤などで、首の後ろを冷やしてあげると効果的です。
■頭痛に効くツボを押してあげよう
頭痛を抑えるツボは色々ありますが、頭痛の場所により、ダイレクトに効くツボが違うように思います。いくつか押してみて、本人が痛みが和らぐ場所を探してあげてください。
・太陽という、こめかみのツボを数秒押してあげる。頭痛といえばこのポーズ?の場所ですが、血管が脈をうつのを軽減できて、我が子はアイマスクをさせてこのツボを押してあげていると、落ち着いて眠りにつきましたよ。
・後頭部と首の境目にある、少しくぼんだ部分に風府(ふうふ)という肩こりにも効果がるツボがあります。美容院でシャンプーの後に押してくれるあそこです♪
・上の風府(ふうふ)というツボと、耳の下を結んだ線上の真ん中に風池(ふうち)というツボがあります。
■アロマを取り入れる
アロマオイルは香りだけでなく、鎮痛として頭痛を和らげる効果ももっています。胃腸風邪でダウンし頭痛に苦しんでいるようなら、室内で、ほんのりとアロマオイルを焚いてあげてはいかがでしょうか。鎮痛効果のある下記のアロマオイルを参考にしてみてください。
・ラベンダー
・ローズマリー
・カモミール
・ミント
■薬に頼る
安易に薬を飲ませたくないという場合もあるでしょうが、どうしても辛くて他の方法では収まらないといった場合には、医師に処方してもらった鎮痛剤を飲むとよいでしょう。
その際には、この病気に罹った時に処方された薬であれば大丈夫でしょうが、家の置き薬などで代用しようとして、頭痛生理痛でよく飲むロキソニンなどを飲むことは避けましょう。胃腸障害が副作用としてあげられていますので、腸が正常ではないノロウィルスの場合には飲まないほうがよいでしょう。
アセトアミノフェンや、カロナールという鎮痛剤が無難です。
ノロウィルスの頭痛いつまで続く?
胃腸風邪にかかった際のしつこい頭痛はいったいいつまで続くのか?についてですが、明確な目安の日数は分かりません。
私の経験上では、幼稚園児の次女は突然の嘔吐をした初日から頭痛がはじまり、2日間20回以上嘔吐(途中からは泡交じりの胃液しか出なかったけど)を繰り返したため、血管が拡張し続けて、頭痛が長く続きました。完全に頭痛が収まるまで5日間ほど要しました。
小学生の長女は嘔吐は3回だけ、後は下痢が長引き、頭痛は発症の二日目から、4日目まで続きました。
ですので、症状の出方により、2~3日で頭痛が収まる場合と、長ければ1週間近く頭痛が続くこともありえると思います。正確に症状を表現できない小さな子供の場合は、機嫌が悪い、遊びたがらないといった事で判断するしかありません。
少しでも頭痛が和らぐように、甘えさせてあげて下さいね。リラッククスすることで、痛みから解放されることは大人にもあることですから、子供なら、なおさらのことです。寝込んでいるから手がかからないと思って放置なんてしないよう、普段よりも沢山声をかけて、ぎゅーっと抱きしめてあげて下さいね。
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・胃腸風邪の嘔吐の処理方法や、水分補給と食事のタイミング
まとめ
ノロウィルスによる胃腸風邪は、本人も看病する家族もヘトヘトになりますが、ウィルスが排出されさえすれば経過は良好です。感染力がものすごく強く予防が難しいので、一家総倒れだけは避けれるように、必ず二次感染予防だけは行いましょう。