ピーナッツアレルギー症状と、検査結果や経口負荷試験の体験談
ピーナッツって、卵と同じくらいかその次くらいに多いアレルギー食品なんですね。娘がピーナッツアレルギーが出た時の症状と、検査の内容や、幼稚園入園の為に行った経口負荷試験の体験などをご紹介します。
ピーナッツアレルギーの症状
ある日のおやつの時間・・・
『あれ?
何か口の周りに赤いポツポツが出てない?』
これが、娘が2歳後半頃に初めて気づいたアレルギーの症状です。
何を食べたんだろう?
『何かいつもと違うの食べたの?』
娘に聞くと、
『お姉ちゃんのおやつ・・・』
お姉ちゃんのお皿には、お姉ちゃんの好きな濃厚なピーナッツバターが挟まれている、輸入雑貨店で買ったクラッカーが。
あ~これかぁ・・・
まだ2歳の娘には早いと思って、与えていなかったけど勝手にかじっちゃったのね(*_*;
娘の口の周りは、どんどん赤くなってきて、
頬の髪の生え際あたりまで、ポツポツと赤い発疹が出てきました。
しかも痒いらしく、掻き毟ってしまいます(*_*;
口の中も違和感があるようで、
『喉がいたい~』と、大量の水をほしがりました。
どうしようかと迷いましたが、危険を感じるほどでは無かったので様子を見ていると、2、30分ほどで、発疹が小さくなりはじめ、1時間後には何もなくなったのです。
間違いない、昨日から今日にかけて、新しく食べてみた物はこのピーナッツクラッカーだけ!!
犯人はお前だな!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
恐らく、ピーナッツアレルギーなんだと、母の感では思いました。ピーナッツ避けておこう・・・とあまり重くは受け取っていませんでした。
およそ、一年後、また娘の顔に発疹が!
見たら、またしてもお姉ちゃんの朝食のパンに塗る、あの有名なピーナッツバター『ス●ッピー』が付いたバターナイフを舐めた痕跡が・・・・(*_*;
ごめんね~!!
お母さんの不注意です。
いくらお姉ちゃんがピーナッツ好きでも、あなたの手に届くとこにおいてちゃダメでした!
重篤なアレルギーを持つ人なら、アナフィラキシーショックといって、命の危険にさらされる場合もあるアレルギー食品です。幸い、娘は軽度のようなので、私もうっかりしていました。
でも、これではいけないと思い、アレルギー科を受診することにしました。
ピーナッツアレルギー検査を受けてみた
行きつけの小児科にはアレルギー科もありましたので、受診して血液検査をしてもらいました。
これは簡易的なものだそうで、ピーナッツだけでなく、大豆、卵、麦、小麦や、そば、カシューナッツやアーモンド、などに対してアレルギーが出る可能性があるかどうか?を数値やグラフ状のデータで読み取るものです。
結果としては、娘はやはりピーナッツだけに高い数値を示しており、他の食品に対しては標準値の範囲でした。
ピーナッツに対しても、そんなに危険を感じるほどの数値ではないものの、食べるのは控えましょうと言われ、ピーナッツを避ける生活にさほど不便を感じる事もないため、治療とまではいきませんでした。
ところが、、、
娘が4歳の時、それまではピーナッツを避けて生活していれば特に何の問題もなかったのですが、幼稚園に入園するにあたり、給食の都合でアレルギーの診断書が必要になりました。
それ以前にも、簡易的な血液検査による、ピーナッツアレルギーであるという診断は出ていましたが、
・どの程度のアレルギーなのか?
という報告が必要になったのです。。。
というのも学校や幼稚園で、固形のピーナッツを給食に出す事はまずないそうですが、調理の際に調味料などに含まれる微量の成分にも反応するのか?
また、全て学校の給食室で手づくりしているわけではなく、一部加工品などが納品されて提供されるのですが、その加工工場の製造工程において、ピーナッツを使った食品を製造したことのある、ラインを使用している場合もあるからです。
学校や、幼稚園などにしてみれば、万が一の場合責任問題になりますので、
・食品としてピーナッツを提供しなければ問題がないのか?
・ほんの微量であってもアレルゲンが含まれているだけで重篤な症状が出るのか?その場合の食事の対処方法は?
といった点を明確にしておく必要があるのです。
これは、親としても充分に理解できる事情です。。。
ですので、単に
『ピーナッツアレルギーがあります』
の診断書ではなく、
『どの程度のアレルギーなのか?』
が分かる診断書が必要になりました。
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行きつけの小児科(アレルギー科もあり)に相談したところ、
■『実食試験』というものを勧められました。
ピーナッツアレルギー経口負荷試験を体験
『実食試験』とは、正式には『経口負荷試験』というそうですが、これは、ズバリ、実際に食べて反応を見るのです(*_*;
微量のピーナッツを食べて30分ほどの経過観察。
その後さらに量を増やして食べて30分経過観察。
これを繰り返し行い、
・どの程度で反応が出るのか?
・許容範囲がどれぐらいまでなのか?
を、子供と一緒に親も確認しながら、医師の元で行う試験です。重篤なアレルギー反応が出た場合の対応が出来るように、県内の小児医療のアレルギー専門機関での試験を受ける事になりました。(万が一、街医者では緊急対応が出来ません)
少し怖い気もしたのですが、どれくらい?が分からないままでは親も学校も対応できませんし、子供の為にも知っておく必要があると思い、娘とともに決心しました。
アレルギーの『経口負荷試験』とは、日帰りの一日入院で行います。
小児科のアレルギー病棟のお部屋で(4人部屋だった)、ベットの上で行います。子供が退屈しないように、オモチャや絵本なんかも用意され、娘は初めのうちは遊べると思い喜んでいました。
娘の病室には、同じようにアレルギーの経口負荷試験を受ける為の小さな子供達がみんなベットの上であそんでいました。それぞれ、卵や小麦などの試験を受けるようです。
【ピーナッツ経口負荷試験の試験方法】
入院前に、自宅からピーナッツバターを持参するように言われます。銘柄も指定されており、ピーナッツの純度が高いものを持ってくるようにとのこと。
・スキッピーピーナッツバター(青い蓋の粒の入ってない方)
・アオハタピーナッツバター(黄色い蓋でスヌーピーの絵)
この二つのどちらかとの事。
我が家は青い蓋のスキッピーが切れていたので、黄色い蓋のアオハタのものを用意していきました。
同時に、ピーナッツだけを食べるのは食べにくいので、ご飯か食パンに付けて食べるために持ってくるように指示され、我が家はパンで試験することに。
■1回目の実食。
初めは耳掻きの半分にも満たない量をパンに付けて実食。
娘は目をつむって、嫌々ながらモグモグ・・・
10分くらいで、喉が気持ち悪いと言って、水を大量に飲みました。発疹は口の喉の奥に小さく認められたそうです。
■2回目の実食。
30~40分後、1回目の倍くらい?耳かきのサイズくらいをパンに付けて実食。娘はすでに泣きながらでした(*_*;
食べる最中からなかなか呑み込めず、大量の水と、泣きながらなので、可愛そう・・・。
口の周りが膨らんできて、少し赤い発疹が。
■3回目の実食。
2回目からさらに40分~50分くらいして(泣き止まなかったので、医師が少し時間を空けてくれました)量を増やし実食。
もう、アレルギーでというより、娘の気分が完全に萎えてしまい泣き止まず、オエオエッと嗚咽を出すように呑み込みました。
その後500ミリリットルのペットボトルの水を一気に流しこんで、それでも「喉が気持ち悪い~( ;∀;))」と。
泣きすぎて疲れたのか、睡魔が襲ってきて、そのままベッドで寝てしまいました。。。。医師によると、断定はできないが、アレルギーの症状で『眠くなる』というのもあるそうです。
娘が寝たのがアレルギーによるものなのか?泣きつかれたからなのか?はさだかではありませんが、どちらにしても体に相当なストレスがかかった事は間違いありません。
本来は5回目くらいまで経口負荷試験を行う予定でしたが、医師の判断により、これ以上は娘さんにも負担なので、という事で打ち切りとなりました。
結果として、耳かき2杯分くらいは食べたようです。
・喉のイガイガ
・口の周りのハレ
・顔のポツポツの発疹
・腹痛(水飲みすぎかも?)
・眠気(泣きすぎかも?)
の反応が見られ、食品除去を勧められました。
その後1時間ほどで娘は目が覚めて退院する事ができましたが、退院するころには発疹も無く、元気になって、ご褒美のアイスをおねだりしてきました!
幼稚園へは診断書を提出し、食品の除去の対応でお願いしましたが、微量でも反応が重篤なアレルギーではなく、喉のイガイガと顔の発疹が目立つ症状なので、一般の園児と同じ給食で大丈夫であると判断しました。
その後2年間元気に幼稚園に通っていますが、一度もアレルギーを出したことはありません。
万が一の場合の、アレルギーの発疹を押さえるお薬『アレロック顆粒』だけ、常備している状態です(^_-)-☆
ピーナッツアレルギーのまとめ
娘はたまたま軽度なアレルギーのようでしたが、中には重度のピーナッツアレルギーを持つ方もいます。卵や小麦にくらべれば、比較的食品の除去という対応で、日常生活に支障のない食品だとは思います。年齢が上がるにつれ、体の耐性が出来てきて、いつの間にかアレルギーが無くなることもあるとの事ですが、それがいつになるのかは分かりません。
幸い、他のナッツ類には反応が出ませんので、アーモンドチョコなど普通に食べれますが、娘的にはあまり気分はよくないそうです。「嫌な記憶がよみがえる」んですね。
アレルギー試験の参考になれば幸いです。。。