おみくじで凶が出る割合は?引き直してもOK?どう扱えばよい?
初詣ともなると、多くの方が運試し?と『おみくじ』を引きますよね!大吉や吉が出ると嬉しいのは当たり前。ですが『凶』を引いてしまったら?さて、凶が出る割合ってどれくらいなんでしょう?嬉しい結果が出るまで引き直しても大丈夫?さらに、引いた『凶』のおみくじはどう扱えばよいのか?についてまとめています。
おみくじで凶が出る割合は?
おみくじで『凶』を引いてしまったら、瞬間的に「ガーン…」ですよね。
「え?何やってもの上手くいかないって事?」
「やばい!受験落ちる?」
「就職活動暗礁にのりあげる?」
「仕事うまくいかないって?」
「彼氏、彼女と破たん?」
「失恋するのかも?」
「経済的に困窮深まるかも?」
なんて、
よからぬ想像だけが膨らみ、不安が押し寄せてしまいます。
ちなみに、おみくじの一般的な順番はご存知でしょうか?
様々な説があり、寺社によっても変わるようですが、一般的には下記の順番となっています。
■7段階を採用している寺社の場合
大吉 >中吉 >小吉 >吉 >末吉 >凶 >大凶
■12段階を採用している寺社の場合
大吉>中吉>小吉>吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶
【凶が出る割合は?】
では、そもそも、『凶』のお札はいったいどれくらいの割合で入ってるんでしょうね?
ありえませんが、半分は凶なら大半の人が凶を引いてしまうので、ある意味気にしないでいいかな?とも思うし。
では、3割なら?
2割なら?
1割なら?
そこで、おみくじの『凶』が出る割合を調べてみました!上の記事でご紹介した7段階を採用している場合は概ね、下記のような割合となっています。
・大吉16%
・吉35%
・その他20%
・凶30%
面白い事に、調べてみると、寺社によりその割合は違うということです。極端に言えば凶をいれていない寺社が存在したり、逆に多く入れている場合もある。それぞれの寺社が、おみくじを製造している神社に依頼する際に、割合を決めて注文しているのが実情なんです。
傾向としては、格式の高い有名どころの寺社ほど、凶の割合が多く入れられているとのことです。浅草寺や住吉大社や奈良東大寺など各地に有名どころが多くありますが、いづれも凶の割合が多い印象を受けます。
これは、おみくじの由来とも言える、古来の元三大師百籤(がんざんだいしひゃくせん)から伝わるもので、おみくじ発祥の頃から吉と凶の割合が7:3であったことに由来している模様です。由緒正しい?従来通りの割合を守っている寺社は、この比率を守っているため凶の割合が多いと感じるのかもしれませんね。
一方、時代の変化と共に凶のおみくじに過度に怯えたり、苦情をよせる参拝客に配慮し、比率を減らしたり、もとより凶を入れないとしている寺社も存在しています。
おみくじの役割というか、どう受け取るか?という点では、そのおみくじを引いた人への考え方、行動の仕方などの指針になるよう、注意すべき点などが書かれているのですが、良いおみくじが出ると人は嬉しくて、大抵持ち帰ったりしますね?
では、悪いおみくじが出たらどうでしょうか?悔しくて、もう一度引き直したりしませんか?
おみくじもビジネスだと考えると、再度おみくじを引いてくれる人が多いほど、おみくじビジネスとしては美味しいですよね。その点で考えますと、良いおみくじよりも、凶などの悪いおみくじが多い方が成り立つのかもしれませんね。
凶のおみくじ引き直してもOK?
では、先ほども記載しましたが、悪い相のおみくじを引いてしまったら、再度リベンジ!と、別のおみくじを引く人が結構いらっしゃいますが、それは有りなのか?という事についてまとめますね!
まず、そのおみくじを正しい引きかたで引きましたか?そうでなければ下記を参照に、正しい引き方を行って、神様からの正しいアドバイスを受けてくださいね!
これは、全国の寺社のおみくじの実に7割もの製造を行っている、『女子道社』という二所山田神社の宮司である宮司さんによる「正しいおみくじの引き方」です。
・まず手を洗う
・口をすすぐ
・参拝する
・おみくじを引く
・心を正して気になる事を具体的に思い浮かべて、神籤を開く
この流れでおみくじを正しく引きましょう!
もしも出来ていなかったら再チャレンジありだと思います。
おみくじは占いではありません。
『神様からの励ましの言葉や、気を付ける事などのアドバイス』なのです。そこに書かれている言葉にどう向き合うかは、受け取った方にかかっています。大吉であっても気を抜いていると災難に合いますし、凶であっても用心して誠実に事にあたれば大難を小難に出来たりと、神のご加護が受けられます。
凶のおみくじどう扱えばよい?
おみくじは占いではなく、おみくじを引いた人の生活の指針を表すものです。時には励ましの言葉であったり、戒めの言葉であったりします。
ですから、「吉」とか「凶」などの結果が重要なのではなく、そのおみくじに書いてある行動を実践していく過程で、運が開けていきますよ!という励ましのメッセージなんですよ。
上にもご紹介しました、全国の7割のおみくじを製造している女子道社の宮司の宮司さんによると、「大吉でも凶でも、書かれている札を身につけ、何かあったら読むもの」とのことです。
でも、かといって、『凶』と書かれたおみくじを持っているのは何となく抵抗があるし、捨てるなんてもっと縁起が悪そう・・・。と思いますよね。
こんな場合は、凶札が出た時だけ、持ち歩きたくないのであれば、寺社にとどめて『よい運勢が結実するようにと心をこめて結ぶ』とよいです。との事。
寺社にとっては、いろんな木々に結ばれるのは迷惑なので、まとめて立て板などを立てて、そこにおみくじを結んで下さいとしていますね?気になる方は、そのおみくじを結ぶ専用の場所に結んで下さい。
アドバイスを振り返り、何かあったら読もうと考えるならば、持ち帰ってもいいものなんですよ。
さらに、不要になったら捨ててしまう事で何か悪い事が起こるのか?についても、心配はありません。
そもそも、おみくじを捨てたからと言って罰を与える神様は神様じゃないですよね?アドバイスを真摯に受け止め、日々の暮らしに活かし、ご自身が得心すれば破棄してしまえばよいのです。
神様は、捨ててしまう行為を見ているわけじゃなく、あなたの生き方、暮らし方、心の持ちようを心配してメッセージを与えてくれているだけなのです。
破棄してしまう事が、どうしても気になる場合は、お守りや護符などを焼いてくれる、お焚き上げに持っていきましょう!
余談ですが、凶の入っていない爪楊枝のおみくじがあるのご存知でしょうか?毎日気軽におみくじが引けますよ♪
凶のおみくじ まとめ
おみくじは占いではありません。あなたの今日の運勢や未来を暗示しているものではなく、神の励ましのメッセージなんです。このメッセージに書かれている事を実生活に当てはめて、どう暮らしに活かしていけば、よりよくしていけるのか?という目で見ると、たとえ『凶』が出てしまっても落ち込むことではなく、自分をかえりみるきっかけを与えてくれたと思い、そのまま行けば怪我するところに、アラームを鳴らしてくれたのですから、逆についている!ついてる!ついてる!という事です。