幼児の花粉症おもな症状と咳について、使える薬は?
2017/03/03
最近は、幼児でも花粉症の症状を訴える子供が増えているようです。大人の花粉症と幼児の花粉症は何が違うのか?どのような症状があるのか?咳込むのも花粉症に関係があるのか?についてまとめるとともに、幼児が花粉症となった際に処方される薬はどんなものがあるのか?についてご紹介しています。
幼児の花粉症おもな症状と咳について
花粉症の症状といえば、代表的なものに
・目のかゆみ
・鼻水
・くしゃみ
などがあげられます。
これらの症状が重症化すると、頭がボーっとしたり、前頭部がムズムズして集中力がなくなったりもするものです。
幼児などの子供に見られる花粉症の主な症状は、上記で紹介した代表的な『目のかゆみ』『鼻水』『くしゃみ』に加え、特徴としてはサラサラとした水のような鼻水ではなく、ネバネバとした鼻水であることが多いという点です。
これは、鼻の通り道がまだ細く、花粉などのアレルギー物質が多くは入れないと同時に、鼻の通りもあまりよくありませんので、少量の鼻水であっても鼻が詰まった状態になることからおこると考えられます。
鼻が詰まると同時に、咳き込むというお子さんもけっこういらっしゃるようで、これは鼻呼吸が出来なくなり、口呼吸を頻繁にするようになることで、口腔内が乾燥したりして、喉に異物が付着しやすくなったり、または、鼻水が鼻から出るのではなく、喉の奥を通って流れることで、むせかえるといった症状が出る事で咳き込むことがあります。
上手く鼻から鼻水が出せないことにより、咳き込みますので、一見喘息かも?と思われる場合もありますが、花粉症などのアレルギーにより鼻がつまっておこっている場合がありますので、お子さんの症状をよく観察し、主治医の先生に見てもらうようにしましょう。
花粉症から来ている場合には、多くは目の症状も同時に出ている事がありますので、目ヤニや、目の充血、涙目、かゆみなどの症状がないか?お子さんをみてあげてくださいね。
また、小さなお子さんの場合は、鼻が苦しくなると、無意識に口呼吸を多くするようになりますので、余計に様々な細菌やウィルスを吸い込む事が増え、他の病気へのリスクが高まります。
マスクが嫌いな子供は多いですが、様々な雑菌から身を守るためにも、花粉症の季節には必ずマスクをして、花粉の侵入を減らし、適度な湿度を保った空気を吸うようにすることで、咳き込む頻度も少なくなります。
幼児に花粉症で使える薬は?
幼児の花粉症で使用されるお薬について一般的なものをご紹介します。
■くしゃみ・鼻水・目のかゆみ
~坑ヒスタミン薬
・医療用医薬品:アレロック、クラリチン、アレジオン、ザイザル
・市販薬医薬品:こどもパブロン鼻炎液S、エスタックこども用鼻炎シロップ
■くしゃみ・鼻水・鼻づまり
~点鼻用ステロイド薬
・医療用医薬品:フルナーゼ、アミラスト、ナゾネックス
・市販薬医薬品:アルペンこども点鼻薬など
■鼻づまり
~ロイコトリエン受容体拮抗剤
医療用医薬品:オノン、シングレア、キプレス
薬は小さな子供にとってみれば効き目が強すぎるものもありますので、幼児を多く見ている、アレルギー科を併設した小児科や、近所の子供が多く行っている耳鼻咽喉科などを受診するほうが安心かもしれません。
一番確実なのは、同じような症状のお子さんを持つママ友と情報交換を積極的に行うようにしましょう。きっと有益な情報を多く入手できるはずです。
薬以外ですぐに対策が取れる事としては、
・手洗い
・うがい
・花粉対策眼鏡
・マスク
・鼻の中にワセリンを塗る
などといった対処法が有効です。
何もしないのと比べると、かなりの症状軽減へとつながりますので、少しでも楽になるように指導してあげて下さいね。
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まとめ
大人でも辛い花粉症です。長く症状を煩わせることによって、授業が集中できなくなったり、長い時間物事に集中できない習慣がついてしまうことも考えられますので、花粉症であることが分かれば、次の年からはその季節になる前に、花粉症の症状を和らげるための対策を取るようにしましょう。